とても厚くて(約5センチ)、枕元でゆっくり読むつもりの本。
『絶対毎日スエイ日記』(アートン/末井昭著/神蔵美子写真)
ミスター白夜書房といっていい末井昭さんの、WEB日記の単行本化。赤瀬川原平さんの『ゼロ発信』(中公文庫)を読んでから、どうぞ。末井さんの本では、ちくま文庫の『素敵なダイナマイトスキャンダル』が、すごい。
さいきん本好きの間で話題になったといえば、第一回「本屋大賞」だろう。大賞には小川洋子さんの『博士の愛した数式』がえらばれた。ぼくもこの本は読んだし、いい小説だと思う。なにより、安心してひとに薦められる本だろう。
だけど、上位の本のラインナップをみると、ぼくはこんなふうに思ってしまう。
「あの役者、いいよねぇ」っていわれるような俳優ばかりが何人もでているのに、なぜか画面に緊張感のない映画。ひとりひとりの演技はわるくないのに、全体としてはスカスカの印象をもってしまう映画。
それぞれの本はいい本なんだろうけど、書店で本屋大賞フェアをやっているのを見たとき、なんだか面白みに欠けるんだよなぁ。