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2007年 04月 12日 ( 1 )

どんな本読むんですか?

 「○さんて本をよく読んでるって聞いたんですけど、どういうのを読むんですか?」
 
 いやぁ、この質問はひじょうに難しい。きょうも新人さんに言われたのだが、どう答えればいいのか。「気になるものなら何でも」、と返すことが多いけれど、それもなぁ。いちばんわかりやすいのは昨日今日でどんなのを読んでいたかそのまま答えることかと思ったが、

 「えっと昨日はなんとかっていうガイジンが書いた『生物から見た世界』を読んだあと、(キダジュン先生の本を読んでいらい気になっている)『大鏡』に手をつけてみたんだけど、古文なんてほんと久しぶりだから全然ダメで。時代が下ったものならいけるんじゃないかと(このところ江戸時代の学者が気になっていることもあって)新井白石『折りたく柴の記』にかかったら、さすがに『大鏡』よりは読めるんだけど、ときどき誰の話してるんだかわからなくなっちゃってさぁ。五〇頁あたりでまた挫折、でもおもしろいのでそのうちまた読んでみるつもりだけど。で、もう深夜も二時を過ぎたくらいだったから坪内祐三『新書百冊』を読みたいところだけ読んでたらいつのまにか寝てたの。けさ起きてから吉行淳之介『犬が育てた猫』の目次見たら「漢和辞典のこと」っていう短いエッセイが載ってて、吉行淳之介が辞典の話だなんてめずらしいからそれ読んでから布団から出てさ。朝の電車のなかでは小山文雄『明治の異才 福地桜痴』(『文明開化の英語』に出てきた森山多吉郎も登場)、昼休みには最近ちびちび読んでるエルンスト・ユンガー『砂時計の書』を、って感じだね。鞄のなかには高野秀行『ビルマ・アヘン王国潜入記』も入れてあるよ。」

 という答えが果たしてわかりやすいかどうか。だいだいフダンなら古文なんて読まないし。

 自分ではなかなかわからないので、本の話をよくするYさんに「どう思う?」ときいてみたところ、「ん、恋愛小説以外ならなんでも読むんじゃないの、あなたの場合」
 …な、なんかそれも微妙な感じが。Yさん……

 で、けっきょく「エッセイとか、新書だね」。相手によってはこれに「ちくま文庫っぽいやつとか」をつける。今度からこれでいこう。


 帰りに神保町「金子書店」で
 『文字の歴史』(岩波新書/A・C・ムーアハウス著/ねずまさし訳)
を、一〇〇円。「ダイバー」で
 『危険な言語 迫害のなかのエスペラント』(岩波新書/ウルリッヒ・リンス著/来栖継訳)
を、五〇〇円で買った。

 ダイバー「四九発駆会」のチラシが出来たので「書肆アクセス」に置かせてもらう。石田千が選んだ書肆アクセスの二十冊フェア開催中。フェア本買うともらえるらしい小冊子、いいなぁ。コクテイル文庫の第二弾『北村範史写真集 屋上―R―』も出来ていた。お給料が出たら買おうっと。



 今、なにげなく手にとった関川夏央の『石ころだって役に立つ』に、

 〈私は本をたくさん読む。起きては読み、立って読み、手洗いで腰を掛けて読む。電車のなかで読み、たまに歩きながら読む。ベッドで読み、読みながら眠る。ゆえにいつも電灯はつけたままである。感心したことではないと承知していながらも悪癖は抜けない。〉

 とあって、なんとも。いやはや。
by taikutuotoko | 2007-04-12 20:22 | 本・雑誌・新聞・書店