2006年 03月 30日 ( 1 )

素晴らしい?!アフリカ野球。

 帰りに神保町「日本特価書籍」で
 『美の死 ぼくの感傷的読書』(ちくま文庫/久世光彦著)
を買う。(第一候補の山口文憲『団塊ひとりぼっち』文春新書はなかったので。)

 『素晴らしいアメリカ野球』(集英社文庫/フィリップ・ロス著/中野好夫・常盤新平訳)
を読みおえた。いやぁすさまじかった。五〇〇ページほどあるが、かなり脇の部分でおかしさの例をすこしあげると。

 アフリカの奥地へ野球伝道に赴いた愛国リーグ・マンディーズ球団のフェアスミス監督は、四球で歩く場合にも一塁へすべり込みたいという“蛮族”たちの要求を拒否。部族の誇りを傷つけられた“蛮族”たちに食べられそうになる。アメリカの小学生たちが寄付した野球の道具、ボールの皮もプロテクターもベースも彼らは食べてしまった。三六個ものグラブが大鍋で煮られ、〈左利き用のグラヴ十個は女子供のあいだで分けられた〉。

 ほかにも小人、ユダヤ人、共産主義者、天皇ヒロヒト(フェアスミス監督は日本野球の育ての親でもあった!)、片腕の外野手(口にくわえたボールが抜けなくなってランニングホームランにしてしまう、とくに満塁では。)……と出てきてアブナイ小説だが、標的はアメリカ、なのだ。
 
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by taikutuotoko | 2006-03-30 01:53 | 本・雑誌・新聞・書店