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2004年 10月 21日 ( 3 )

ちょいと立ち読み。

 帰りに、本屋によって、なにも買わず(いま、おかねないので)、いろいろと立ち読みをしてきた。ごめんなさいね、本屋さん。でも、じっくりはやってませんから。

 まず、講談社現代新書の装丁がリニューアルした、というので、それを確認。どれどれ、ん~見あたらないぞ、とおもっていたら、目の前に。変わりすぎていて、気づかなかった。
 なんだか、むかしは地味でおとなしかったアノ娘が、ちょっと見ないあいだに……、みたいな。
 
 角川春樹事務所から出た「グルメ文庫」を見てみる。ほほう、こういう感じか。
 『旨いものはうまい』(吉田健一著)
などだが、ぼくはこのあいだ『私の食物誌』を買い逃しているので、まずはそれを買ってからだな。古本屋で一〇〇円のものを万札で買うわけにはいかなかったもので。

 『ミュージック・マガジン』(一一月号)はジョン・レノン、『レコード・コレクターズ』(一一月号)はビーチ・ボーイズ(『スマイル』)の特集のよう。ソロのジョンにはあまり興味がない。『スマイル』は幻のまま、がいいような気がするので、これもじっくりは読まない。
 とりあえず、『M・M』の「アルバム・レビュー」、「歌謡曲/ポップス」担当の保母大三郎がいかに新譜をけなしているか、というのを中心に軽くながす。あら、トム・ウェイツの新譜が出たのか、どうしよう。

 『ダカーポ』の「メディア時評」は、斎藤貴男さんの回。政治にもふかくかかわっている例の宗教団体について。
 このあいだ見たある読書ブログは、ほかの記事はけっこういいんじゃない、とおもったのだけど、アノひとの本をとりあげた回があり、そのヨイショぶりに少々おどろいた。まぁ、なにを信仰しようと構わないけれど。

 『週刊文春』、小林信彦さんの「本音を申せば」。めずらしく、お孫さんのはなし。
 『パパは神様じゃない』(角川・ちくま文庫/小林信彦著)
をおもいだした。あれはおかしかったナぁ。

 そのほか、いろいろと見てきたけれど、キリがないのでコレデオワリ。
by taikutuotoko | 2004-10-21 22:27 | 本・雑誌・新聞・書店

千人斬の真実は。

 〈そもそも千人斬は男の場合で、女の場合は千人信心と申す由。男はしょせん数のみ誇るギネスブックのレベルなのに、女が成就したときは、生ける観世音、神仙の域にとどくのだとか。いかにも。女性はただでも神通力があるものねぇ。〉

 『悲願千人斬の女』(筑摩書房/小沢信男著)
を読んだ。表題作のほか、「いろは大王 木村荘平」「日本一の狂人 芦原将軍」「超俗の怪物  稲垣足穂」を収録した〈破天荒人物伝〉だ。ことし八月出たばかり。

 木村荘平、芦原将軍、稲垣足穂の三人は、あるていど本を読むひとにとっては有名人だろう。だけども、読まないでも知ってらい、という御方も、小沢信男が書いている、ということを忘れちゃあイケナイ。たまりませんよ。
 とくに足穂の『ヰタ・マキニカリス』、一九四八年に限定五〇〇部で刊行されて買ったのを、小沢さんはいまだに持っているというんだから。

 しかし、なんといっても、「悲願千人斬の女 松の門三艸子」だろう。

 ところで、松の門三艸子(まつのとみさこ)というのはどういう人物か。なになに、〈明治初期の有名歌人〉で、筑摩書房の『明治文学全集』にも収められている、と。なるほど。で、どこが「千人斬の女」なんだい?
 
 えっ? 
 〈彼女は裕福な町家の娘から、芸者、歌人と転身しつつ、大名から幇間まで四民平等に撫で切って、ついに千人斬を達成したのであるらしい。〉

 へぇー、いやはやオドロイタね。そういうひとがいたなんて。たいへんな美人だったそうで。

 ん?こんな都々逸があるって?
 〈小町にヨウ似た三艸子の笑顔 よんだ歌にも穴がない〉

 ややや、どうしたことでしょう、これは。「千人斬」なのに「穴がない」?んんん。それに、そんな文学全集に載るような歌人が、ほんとにそんなことができたのかどうか。どうです、これは気になる“事件”でしょう。

 中条省平さんがいうところの「小沢名探偵」の推理が冴え渡る。気になる方は本屋へどうぞ。
 
 定価(税込一九九五円)をかんがえると、もうすこしボリュームがほしいところだけどね(二〇五ページ)。何年かしたら、きっと「ちくま文庫」にはいるだろから、それをねらうっていう手もあるけれど。 
by taikutuotoko | 2004-10-21 21:31 | 本・雑誌・新聞・書店

ポランニーが出るけれど。

 一一月の文庫新刊をチェックしていたら
 『経済と文明 ダホメの経済人類学的分析』(ちくま学芸文庫/カール・ポランニー著/栗本慎一郎・端信行訳)
の名が。あらら、ポランニー。(そういえば栗本さんてポランニーをやっていましたな)

 といっても、ぼくはあんまり難しいことは苦手なもので、「経済人類学」という学問もよくわからない。では、なにが「あらら、ポランニー」なのかというと
 『経済の文明史』(カール・ポランニー著/玉野井芳郎・平野健一郎編訳/石井溥・木畑洋一・長尾史郎・吉沢英成訳)
を読みきっていないことを思い出しましてね。
 いま、本箱のなかから取りだしてみると、二二六ページまでは読んであった。半分ちょいか。

 中断しているといっても、おもしろくないわけではけっしてないのですよ。むしろ、かなりおもしろい。たんに、ぼくがこういう本を長く読んでいられない、というだけのことで。そのうち、ちゃんと読もうとおもっているんだけど。

 ポランニーが訴えたのは、「市場経済をふたたび社会のなかへ埋める」ことだという。

 どうもさいきんは、市場経済万能っていう、乱暴なかんがえが、つよい流れとしてあるわけで、そういうものをじっくりとかんがえるには、ポランニーの著作はいいだろうな。

 でもねぇ、ぼくのばあい、思想・哲学それから経済学なんていうあたりの本て、どんなにおもしろくっても、すぐ眠たくなっちゃうんだな。そういや、大学の講義も、起きていた記憶があまりないのであります。五分でグゥ……さいごの五分でノートを取っておりました。
by taikutuotoko | 2004-10-21 02:58 | 本・雑誌・新聞・書店