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2004年 07月 28日 ( 2 )

「クラフト・エヴィング商會」が、いい!

 みらいの本て、どんなふうになっているだろうか。電子ブックが普及していて、紙の本は過去のもの、なんてことにはならないよな、と心配するひともいるだろう。  

 『らくだこぶ書房|21世紀古書目録』(筑摩書房/クラフト・エヴィング商會著/坂本真典写真)
を読むかぎり、みらいにおいても、古風な紙の本は、健在のようだから、安心していい。

 いったいなんのことだ?と、おもわれたひともいるだろう。いや、クラフト・エヴィング商會の仕事場にとどいた、『京都・駱駝こぶ書房製古書目録』という古書目録、これじつは西暦二〇五二年からのおくりもの。みらいにつくられる本が、すでに古本となっていて、「注文はひと月に一度、一回につき一冊を厳守のこと」という条件つきで、手にはいるのだ。そんなわけで、クラフト・エヴィング商會が注文していく「未来の古本」を、ぼくたちもいっしょに愉しんでみよう。

 と、まぁ、そういうしかけの本なんだけど、そのまえに、「クラフト・エヴィング商會」という著者が、ちんぷんかんぷんだ、というひとに、説明しなきゃいけない。

 吉田篤弘・吉田浩美という夫婦のユニットだ、というのがもっともかんたんな説明だけど、それだけじゃ不親切だな。ちくま文庫の、『内田百閒集成』をみたことがあるひとなら、あのカバーデザインが、クラフト・エヴィング商會の仕事といえばピンとくるかな。だから、デザイナー、なのだけれど、本もいろいろ出していて、つまり作家でもあるというわけ。

 まぁ、ぼくも知ったかぶりしているけど、存在を意識したのは
 『クラウド・コレクター [手帖版] 雲をつかむような話』(ちくま文庫)
 『すぐそこの遠い場所』(ちくま文庫)
を読んでからで、ごくさいきんのこと。

 リンクさせてもらっている『読書手帖 / 引用の織物』でも、「〔73〕 クラフト・エヴィング商會」という記事を書いているから、そこを読んでみるといいとおもう。

 『テーブルの上のファーブル』(筑摩書房)
も読んだけど、ほんとうに愉しくてすてきな本だったよ。 
by taikutuotoko | 2004-07-28 21:29 | 本・雑誌・新聞・書店

「大霊界」よりでかい「大俳優」。

 おもいきって、ついに
 『大俳優 丹波哲郎』(ワイズ出版/丹波哲郎・ダーティ工藤著)
を、買ってきてしまった。税込三九九〇円なり。

 重量が、かなりある。厚さは、はかってみたところ、三センチ六ミリ。丹波さんらしく、じつに、ドンとした一冊だ。

 構成としては、「映画作品スチール篇」「丹波哲郎インタビュー篇」「資料篇」にわかれている。
 「資料篇」は、出演作品とスタッフ・共演者名がずらっとならんでいるものなので(それだけで百ページをゆうに越す分量だ)、「スチール篇」で写真を堪能してから、期待の「インタビュー篇」を愉しむ、ということになる。
  
 なにしろぼくは、丹波さんのトークが、大すきだ。『徹子の部屋』に丹波さんがでる、というようなときは、数日まえから、友人に「ぜひ見なさい」とふれてまわったりした。顔といい、声といい、さいこうでしょう。GHQで通訳をしていた、が、じっさいは…というはなしは有名だが、なんど聞いても、わらってしまう。

 本の帯に「破格の逸品!!」とあるが、まぁ、そうだろうな。いつ読むか、は、気まぐれなので、とうぶんは積読かもしれないけど、買ったということだけで、とりあえずは満足まんぞく。
by taikutuotoko | 2004-07-28 20:18 | 本・雑誌・新聞・書店