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2004年 07月 10日 ( 2 )

[番外] 実力行使だ、野球人。

 プロ野球のオールスター戦は、選手会やファンが合併反対(というより、プロ野球の体質改善)をうったえるには、絶好の機会だ。選手たちはテレビ局からむりやりにでもマイクをぶんどって、おもいっきり主張するといいのに。そうやってから、ストライキでもなんでも、ぜひにやるといい。バファローズの選手がMVPをとって、そのインタビューでファンをアジるくらいはやらないと。
 
 球界の宝の古田選手に「無礼な!」といったらしいどこぞのオーナーは、じつに無礼千万だ。
 でも、野球選手って、棒をふりまわすことと、モノをなげることの専門家だ。筋肉だってすごい。兵器みたいな肉体をもった男たちだ。「夜道に気をつけな」くらいいってやればいいのに。

 じぶんのすきなチームがあるということが、どれだけそのひとの人生を豊かにしているかということは、きっと福祉行政で莫大な金額を投じる政策の何倍も何倍も、効果があるだろう。

 ファンたちは、あちこちの球団の経営がおもわしくないってことはしっていたけど、そのぶん球団が、というより球界全体が、ファンにつたわる努力をしてきたとはおもっていない。だから、なっとくのいきようがない。
 だいたい、あの球団はすこしまえから、近鉄のうえに「大阪」をつけているが、その重みがわかっているのだろうか。

 と、おおくのひとが考えているようなことをぼくも書いてみた。ほんとうに腹立たしい。こんなしらけた気分で観たオールスターもなかったな。  

 本のこともいちおう書いておこう。
 『チューサン階級の冒険』(角川文庫/嵐山光三郎著)
を読んだ。嵐山さんのさいしょの本の文庫版だそうだ。 
by taikutuotoko | 2004-07-10 22:23 | 番外

明日がみえないころ。

 『「妖しの民」と生まれきて』(ちくま文庫/笠原和夫著)
を読みおえた。これは、ぜったいオススメだ。

 ぼくは、笠原さんが書いたシナリオの映画を、(たぶん)観たことがない。『仁義なき戦い』もだ。それでも、小林信彦さんが本のなかで、たしか『唐獅子~』だったかが映画化されたときのことを書いていて、そのときに笠原さんの名がでてきたのを読んだが、そのなかの笠原さんは印象ふかかった(この部分はうろ覚えで、ウソを書いているかも)。

 あとがきによると、雑誌『シナリオ』に連載された「作家の修行時代」についての文章をまとめたもののようだ。若きころまでの自伝という感じだけど、まず、こういう本はおもしろいにきまっている。

 こういう本でまず出てくるのは、子供のころの家庭環境、親についてだろう。でも、両親、と書くのは、この本の場合、あまり適さない。父親がけっきょくは七人も妻をかえたような人だから。父親との対立も笠原さんの人生をきめた重要な要素だろうが、とくに継母「いち」について書いているところが、とても、印象的だ。写真でみると、いちというひとは相当の美人。そしてそうとうに薄幸のひとだ。
 そうそう、この本には数点の写真が載っているが、どれもが印象的。

 転校先のボス「T」とのこと、軍隊生活、米軍人と娼婦相手の「ホテル・グリーンハウス」での「ポン助」としての日々。なかなかひらけない映画界へのみち…。
 文章は軽快だが、内容はヘヴィ。笠原さんの、他のひとにたいする視線というか距離のおきかたが、すぐれたシナリオライターであることをしめしているとおもう。(とかいっちゃって、かれの映画観たことないくせにぃ。)

 こういう本で、印象ふかく思いだすのは
 『半生の記』(新潮文庫/松本清張著)
 『素敵なダイナマイトスキャンダル』(ちくま文庫/末井昭著)
あたりかなぁ。
by taikutuotoko | 2004-07-10 10:00 | 本・雑誌・新聞・書店