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詩「ブックオフ」。

 土曜、清澄白川の駅でおりて少し迷ってから「深川いっぷく」へ。「集める古紙・使える古紙」 日月堂の紙モノ部門・いっぷくで期間限定オープン、ということなのだが、この日はPippoさんのライブと「ピッポとオカタケ(岡崎武志)さんのおすすめポエムショー」なのだ。Pippoさんのリハーサルを聴きながら「いっぷくいっぱこ古本市」や日月堂さんの展示を眺める。
 Pippoライブは深川でもファンタジック、リハ中にギターを弾いていたカヒロさんは本番は居らず、かわりにウサリン(まるでピンクのうさぎのかぶりモノのような、巨大なうさぎ)が活躍。カヒロさんに再び会えたのはライブが終了後、なぜか汗だくだった。

 後半の詩のトークでは、二人の詩との出会いやエピソード(Pippoさん:短大で萩原朔太郎の詩に出会い、のち思潮社へ)(岡崎さん:アニメ主題歌などの歌の歌詞に励まされたこと。荒川洋治さんのセミナーと、奥さんとの出会い)、詩のスターが出てこなくなったこと、文庫サイズの詩集あるいは現代詩文庫の役割の大きさ、Pippoさんの思潮社時代、好きな詩の朗読(Pippoさんによる中野鈴子「味噌汁」など)などなど、すばらしく充実したトークで楽しかったけど、いちばんよかったのは、彷書月刊のHPに連載していた岡崎さんの日記(2003年7月13日)をPippoさんが詩のように朗読したことだ。



今日は妻が仕事。

娘がひとり、家で留守番しているので急いで帰る。

日曜日、ずっと家にいるので、「どこかへ行くか」と誘うと「ブックオフ」と娘はいう。

可哀想に、どこへも連れていってやらないので、ほかに楽しいところあるの、知らないのだ。

わかった、ブックオフへ




 わぁ、ほんま詩みたいやなぁ。詩のリズムや。たしかに、書く文章が詩のリズムになることはよくあるんや。文章はリズムやから、などと(そのままではないけどこんな感じのようなことをいって)岡崎さんは驚いていた。さいごに、谷川俊太郎の詩に岡崎さんが曲をつけた歌を二人が歌って、これもよかった。

 近くの中華料理屋「八仙苑」で、岡崎さんPippoさんカヒロさん豆子さんNEGIさんコウノさんと打ち上げに参加。ギョーザがうまい。財布の中身を270円にして深川から帰る。

 『電化製品列伝』(講談社・長嶋有著)
 『左右の安全』(集英社/アーサー・ビナード著)
、読む。
by taikutuotoko | 2009-03-15 21:25 | 本・雑誌・新聞・書店


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