『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(中央公論新社/稲泉連著)
を読みおわる。竹内浩三特集だった『伊勢人』最終号とあわせて。大宅壮一ノンフィクション賞最年少受賞(二六歳)で話題になった本だが、「最年少」うんぬんより、竹内浩三が戦死したときの年齢(二三歳)と同じころに取材したものだ、というのが気になって。なんというか、いい意味で著者自身のために書かれたものであるなぁ、ということが感じられるノンフィクを久しぶりに読んだような。文庫になったし。
『変体少女文字の研究』を読もうと部屋中を漁るも、見あたらず。代わりに出てきた
『スーパー書斎の遊戯術』(文春文庫/山根一眞著)
を読んだ。
それにしても黒川紀章には驚いた。ふしぎな晩年だったなぁ。最後の会話で「そんなことない。本当に好きだった」と言われたと文子夫人が言っていたが、ちょっとぐっとくる。
で、土曜日は不忍ブックストリート「
秋も一箱古本市」、大家さん紹介や各種情報は
青秋部 東奔西走の記や
しのばずくん便りで。客で回れるのは久しぶりなので楽しみだ。