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一三日は秋も一箱古本市。

 『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(中央公論新社/稲泉連著)
を読みおわる。竹内浩三特集だった『伊勢人』最終号とあわせて。大宅壮一ノンフィクション賞最年少受賞(二六歳)で話題になった本だが、「最年少」うんぬんより、竹内浩三が戦死したときの年齢(二三歳)と同じころに取材したものだ、というのが気になって。なんというか、いい意味で著者自身のために書かれたものであるなぁ、ということが感じられるノンフィクを久しぶりに読んだような。文庫になったし。

 
 『変体少女文字の研究』を読もうと部屋中を漁るも、見あたらず。代わりに出てきた
 『スーパー書斎の遊戯術』(文春文庫/山根一眞著)
を読んだ。
 それにしても黒川紀章には驚いた。ふしぎな晩年だったなぁ。最後の会話で「そんなことない。本当に好きだった」と言われたと文子夫人が言っていたが、ちょっとぐっとくる。


 で、土曜日は不忍ブックストリート「秋も一箱古本市」、大家さん紹介や各種情報は青秋部 東奔西走の記しのばずくん便りで。客で回れるのは久しぶりなので楽しみだ。
by taikutuotoko | 2007-10-13 02:49 | 本・雑誌・新聞・書店


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