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糠味噌。

 寄り道せずにさっさと帰宅。被害にあっているひとには申しわけないが、選挙と台風の夜というのは興奮するものですよねぇ。風雨の音を肴に一杯、といきたくなる。これで明日が休みならいいのだが、朝はまだ雨がヒドイだろうなぁ。ちなみに土曜から夏休みをもらったので、金曜深夜に高速バスでちょいと出かけます(遊びじゃなくて法事)。今夜でなくてよかった。

 『近代日本の文学史』(光文社・カッパブックス/伊藤整著)
を読みおえる。新書版の文学史だと奥野建男の『日本文学史』(中公新書)がつまらなかったけど、これはすごくいい。読了箱には入れず手元においておこうっと。どこかの文庫にはいればいいのに。『日本文壇史』にはいつか手をつけたい。
 このあいだ買った本多秋五『物語 戦後文学史(中)』(岩波現代文庫)をぱらぱらやると実におもしろそうだ。上と下を買わねば。中の「伊藤整の前衛的な理論と実作」だけでも読もうかなぁ。往来座・瀬戸さんによると単行本は写真もたくさん入っていてもっとイイということだが。

 浅生ハルミンさんがブログに外市御礼を書いていて、
〈不思議よね、本箱の前に立ち止まらず素通りしていくお客さんが多くなってきたとき、箱の中の本の並びを入れ替えたり面出ししたりして本に触れると、なぜか再び人が足を止めてくれるようになるのです。新たに本を足すわけでもないのにどうしてなのだろうか。思いますにこれは、箱の中の本の背の並びがひとつの景色なのだな。1冊、また1冊と旅立っていき、歯抜けになって弱くなった箱の中でも、本を並べ替えればまたいい景色に整ったり起伏が生まれたりして息吹き返し、人に立ち止まってもらえるようになるのだな、というのが私なりの見解です。まるで糠味噌のようですね……〉
と。本箱は糠味噌!うーむ、明日から(そーゆー職業のひとは)使おう「書棚は糠味噌」。  
 えっ、漬かりすぎた本はどうするのかって…?そ、それは……
 
 
 蟲文庫さんがWAVE出版から出すという苔の本、タイトルが『苔とあるく』にきまったとのこと。たのしみ。
by taikutuotoko | 2007-09-07 01:22 | 本・雑誌・新聞・書店


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