きょうは神保町で「神保町ブックフェスティバル」のパンフを入手。講演会には坪内祐三さんや川本三郎さんなど。亀和田さんの『この雑誌を盗め!』をもうすぐ読みきる(面白い!)
日曜。歩いて池袋、ちょうど「古書 往来座」の前まで来たところで雨が降ってきたので雨宿りさせてもらう。外の展開物の多い往来座のこと、雨シフトへの転換に のむみちさんが駆けずりまわるのをしばし眺める(手伝いましょうか、なんて声を掛ける余裕も無いほど走るのだ)。こりゃあ大変だ。
落ちついたところで少しお話。そのうち「そういえばマックス・ウェーバー」と言ってのむみちさんがカウンターの方へ入っていった。ウェーバーでいったいどんなおもしろい話があるんだろう、と不思議に思っていると、なにやら紙のロールが出てきて…話がどうにも噛み合わないのでよく聞いてみると、マックス・ウェーバーじゃなくて
ワックス・ペーパーでございましたよ
!
『銀ヤンマ、匂いガラス』(毎日新聞社/松山巖著)
を買う。四〇〇円をすこしサービスしていただいた。
雨はつよくなる一方なので観念してまた歩き出す。
早稲田青空古本祭の初日なのだ。穴八幡へ。下の文庫新書コーナーは雨でブルーシートが。上の単行本コーナーはテントがあるので営業中。あいかわらず古本祭らしくない買い物だが
『おじさんはなぜ時代小説が好きか』(岩波書店/関川夏央著)
『黄金座の物語』(小学館/太田和彦著)
『維新の精神』(みすず書房/藤田省三著)
『成城だより』(文藝春秋/大岡昇平著)
を買う。一〇〇〇円、五〇〇円、三〇〇円、二〇〇円。リコシェの
阿部さんもいました。愉しい「
神田古本まつりイラストマップ」(池谷伊佐夫)も入手。
「
古書現世」向井さん(花田編集長の結婚式で村西とおる監督と握手してきたそう)と「立石書店」岡島さんは「終ってから高円寺に行くけど」とのこと。「
古本酒場コクテイル」でのイベント「オヨちゃんとモクローくんの古本ジェットストリーム」があるのだ。前回はぼくもコクテイルの前まで行ったのだが、なかなか中に入る勇気がなく戻ってきてしまったので今回も迷っていたけれど、テーマが「日記本」ということで行くことに決める。地下鉄の駅は学園祭と試験の終わりが重なったとかでひでぇ混雑だった。
「古本ジェットストリーム」は城達也でなく、『路上派遊書日記』を刊行した
南陀楼綾繁さんと「
オヨヨ書林」の山崎さんが、途中音楽をかけたりしながらテーマについての話をする、それを客はお酒でも飲みながら(ラジオのように)聴く、というイベント。テーマが「日記本」ということで後半から『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)の塩山芳明さんがゲスト参加。大入りで、
NEGIさんも来ていた。
子供の頃から日記を書いているという南陀楼さんの、実家から発掘した「みゆき(あだち充漫画のね)ダイアリー」もおかしかったが、やはり後半の塩山さんのトークが大いに湧く。店の外では「書肆アクセス」畠中さんたちのもう一つのトークショー(?)がおこなわれていたとか。
向井さんたちに誘っていただき、打ち上げについていく。店を決めるまでのぐだぐだ感が最高です。一五名で「村さ来」。畠中さん内澤さんの間、前には南陀楼さんという席。で、ななめ前には塩山さん。おとなしくあちこちの話に聞き耳を立てていると、塩山さんに「あんた異常に頭がデカイね。身体はそんなに細いのに。バランスが悪くて気持悪い」とからんでもらった。(古本ジェットストリームで音楽がかかり小休止になると、その度にかならず塩山さんが、横の南陀楼さんに小声で「こんな感じでいいの?」ときくのがおもしろかったです)
ちなみにここに出てきた固有名詞のほとんどについては『路上派遊書日記』(右文書院)に註が出てます。
ヒマな人は読みましょう(ぼくはまだ半分ほど)。
二三時ころお開き、五キロほど歩いて家に帰る。
『鈴木宗男の国会質問主意書全255本』(にんげん出版/鈴木宗男編著)
なんて本が出てるんですねぇ。ちょいとおもしろそう。「
晩鮭亭日常」に出ている
中公文庫の新刊情報(一〇月二五日発売分)も気になります。