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神保町ガイドをする。

 金曜は休日。要町の「ブックオフ」にいると、「古本 ダイバー」より電話が。あらかじめ聞いていた件なので準備は出来ており、地下鉄で神保町へ。ダイバーに着くと、ご主人たちは近くの「ドトール」にいるというので向かう。
 ドトールの二階ではすでに、専門学校生だという三人の女の子を相手にダイバーさんがアレコレお話中、ぼくもドウモと挨拶をする。彼女たちには「神保町あたりについて調べよ」という学校の課題が出ており、日大の友人から「ダイバー」を紹介されたのだそうだ。で、ぼくはそのお手伝い。しばらくダイバーさんの快調なトークを愉しみ、ダイバーさんが店に戻られるというので、ぼくにバトンタッチ。

 三人はハキハキして素直そうな、感じのよくてかわいらしい子たち。「神保町には来たことあるの?」と訊くと、二人はまるで初めて、もう一人はこのあいだダイバーさんに今日のことを約束しに来たときが最初だという。「好きな作家は?」、恩田陸、いしいしんじ、角田光代、重松清といった名前があがる。やっぱり人気があるんだなぁ。

 とりあえず、神保町を特集した雑誌やムック、『東西書肆街考』『古本通』など持参した本をテキストにして、神保町の地理的歴史的な説明や(古・新刊)書店の紹介をする。一箱古本市用に撮りためた写真のファイルも役立った。角田さんが好きなら『古本道場』を持ってくればヨカッタなぁ。とにかく初めてという子ばかりなので、興味を持てそうな話をしなければいけない。ぼくにはおもしろくなかった映画『珈琲時光』で浅野忠信さんが座っていた「誠心堂書店」はすぐそこだよ、とか。東京のほかの場所の古本屋の話をすると、古本カフェに興味があるようすだった。

 説明ばかりしてても仕方なので、じっさいに神保町を歩いてみることに。アダルトDVD・写真集の店が多い、って話をするとキャッキャキャッキャと喜ぶ。「いもや」の数をカウントしたりしながら、駿河台下よりぐるっと見て回る(古書会館にはあまり興味を示さないのでやめておいた)。「東京堂書店」でいしいしんじさんのサイン本を見たり、「書肆アクセス」で質問させてもらったり。「田村書店」…は前を通り過ぎるだけにして黄色い値札のようすを見せたり。「小宮山書店」のガレージセール、「さぼうる」、岩波BC上の「京都 便利堂」、「ブンケン ロック サイド」、「ブックハウス神保町」、均一本のワゴン、「芳賀書店」……。『東西書肆街考』の昔の地図といまの様子を比較させたりしながら歩いたが、さて、すこしは神保町の感じが伝わったかなぁ。
 
 「ダイバー」に戻る。彼女たちは店内の写真を撮ったりしているので、ぼくは
 『坂口安吾』(文春文庫/奥野建男著)
を買って(四五〇円)帰った。いやぁ、今日はぼくもなかなか愉しかったぞ。 

 
 アスパラと豚肉の炒め物でサッポロラガーの大瓶を飲む。
by taikutuotoko | 2006-05-19 19:56 | 本・雑誌・新聞・書店


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