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トニー谷の日記?

 『読書日録大全』(講談社/植田康夫編)
を読みおえた。一九八九年刊。たっぷりと愉しめた。

 『週刊読書人』連載の「読書日録」、一九七六~八八年の分を掲載順に収録をしているのだが、とにかく分厚い。なにせ〈執筆者が延べ一八〇余人にのぼ〉り、索引抜いて七二九ページ、索引も二〇ページ以上あるもの。作家・学者・詩人などが書いているが、なかには「上野動物園長」などもいておもしろい。

 気になる記述は随所にあったのだけど、八八年の、小林信彦さんの回がやはり気になった。

 〈ぼくが解説を担当したトニー谷のLP(ビクター)は、すぐに一万六千枚売れている。新人アイドルのLPが五千枚ぐらいだから、これは大変な数字なのだ。ぼくの手元にきている「トニー谷戦後日記」(仮題・原稿用紙で約五百枚)を出す出版社はないだろうか。〉

 トニー谷の日記!?へぇぇー。もしかしたら、小林さんの何かの著書でふれていたのかも知れないが、記憶にナイので吃驚した。いったいどんなものなのかしら。気になるナァ。

 書店のサイトで検索をかけてみたが、それらしき本が出たというようすは、ない。「トニー谷」「日記」等でGoogle検索かけてみたが、これでもとくに引っかからないので、公開されているのかどうかは不明ナリ。

 『トニー谷、ざんす』(幻冬舎アウトロー文庫/村松友視著)
は、(たしか)まぁまぁおもしろい本だったと記憶するが、それには出てきたっけなぁ。

 「読書」といえば、きのう(三月一一日)の武田徹オンライン日記は、「濫読」というタイトル。ぼくはどちらかというと濫読のタチなので、気をつけねば、と思う。
 去年より読了数がすくないのは、たんにブログ書く&読むのに時間をとられて、の結果か。減った分、深く読めているわけではないのだろう。(いや、ブログを書くことは読書にとってもプラスではあるのだが。)
 『読書日録大全』を読みながらも、じぶんの読書について考えさせられた。
by taikutuotoko | 2005-03-12 10:09 | 本・雑誌・新聞・書店


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