「
日曜帳」の
続・歌舞伎座の『野崎村』、犬も歩けば戸板見立て絵に、〈このところやたらとよく歩いている。〉という箇所が出てくる。ほんと、このひとはよく歩いているなぁ。
ブログを読んでいて愉しいのは、ひとがどう歩いているか、知ることができることだ。ぼくも歩くのが好きだが、いつも同じようなところばかりで、変化がない。いつも、みなさんの歩きっぷりを読んで、反省しつつ愉しんでいるのである。
今回は、リンクさせてもらっているブログの、さいきんの記事の中から、歩いているナァ、というものをいくつか紹介させてもらおう。
歩く、といえば、「
新・読前読後」の平成日和下駄シリーズをまっさきにあげねばならない。最新のは、
第64 まぼろしの根津・弥生。kanetakuさんは川本三郎さんのファンだそうだが、町歩きモノのエッセイを読むだけでなく、これだけ実践しているファンもなかなかいないのではないか。
歩くことが似合う町というのはある。nz00さんが出没する町がそうだ。このあたりは、いま、本の町にもなりつつある。本と歩くことは相性がイイのだ。いつも素敵な写真入りの「
Tagedieb」からは、
二股を。この回でなくてもいいのだけど、歩く上での対クルマ問題ということをかんがえて、これをご紹介。
「
ナンダロウアヤシゲな日々」の南陀楼さんも、とにかく歩いている。どれにしようか悩むが、図書館巡りもイイでしょう。
図書館のはしご&三ノ輪で飲む。自転車に乗っているじゃない、と思われるかもしれないが、クルマとちがって、自転車は歩くひとの仲間だ。ま、キケンな自転車乗りもいるけれど。
古本屋さんもちょこちょこ歩かねば。「
古書現世店番日記」の最新記事
二月一六日を見てもナンダ神田で歩いているのがわかる。
ブログ名は「
東京brary日乗」だが、大阪も歩いている。
レトロ大阪で、歩きとレトロの相性のよさを再確認。
「
晩鮭亭日常」からは、〈行かずばなるまい。神保町へ。〉という宣言が愉しい
古本屋めぐりとアン・サリーを。日曜日だけどね。
「
Web読書手帖」も、古本屋めぐりだが、こちらは
荻窪古本屋めぐり。このあたりの古本屋には、ぼくはほとんど行ったことがないから気になるわけ。
「
和訳太郎日記」では、
ああよく寝たの〈その無欲な姿勢が評価されたのだろう〉というところがよい。
こんどは一気に海外の本屋に行ってみよう。「
書斎のうちそと」の
書店めぐり海外編シリーズでは、上海の本屋さんの紹介が愉しい。
「
密偵おまさの市中視廻り日録」では、“和”テイストにあふれた
二月一一日など、愉しげな市中視廻りぶりだ。
ぼくも歩いているのだけど、
きょうはずいぶん歩いたり、本をちょこっと買ったり。では、持ち前の方向音痴ぶりを発揮、〈ナント、目白から高田馬場まで歩くのに、一時間半チョイかかったのである〉から、どうしようもない。どこまでまちがって行っちゃったのかしら、それさえもわからなかったくらい。泣きたい。
もちろん、ほかのブログでもいろいろと歩いているのだけど、まぁ今回はこのヘンで。書を小脇にでも抱えて、街に出ましょうか。