実家が震度六強を記録したところで、まだ連絡もとれておらず、たいへん心配なのだけれど、とりあえず土曜日に神保町にいったことについて書いておこうとおもう。読書をする気にもなれないし、こういうことでも書いていないと気がまぎれない。
地下鉄で飯田橋駅へ。水道橋まで歩き、そこから白山通りを神保町のほうへ、というコース。財布には、新聞代としてとっておいた四〇〇〇円をいれてある。
まず「みよし」で、かけそば(二五〇円)を腹にいれる。まだ一三時半だというのに、ぼくの一杯がさいごの一杯だったみたい。
本を買ったところだけ書いていくと、まずは「神田書房」の均一本から
『北米体験再考』(岩波新書/鶴見俊輔著)
『政治家の文章』(岩波新書/武田泰淳著)
を、あわせて一〇〇円で。ここは、店内はスケベな本をあつかっている。
「文省堂」の均一棚からは
『無職無宿虫の息』(講談社/色川武大著)
を一〇〇円で。
創業者が今回の地震の中心である小千谷出身だという「小宮山書店」の、ガレージセールで
『散歩の達人』(一九九七年・四月号)
を買う。一〇〇円。特集は、「池袋進化論」。
となりの「田村書店」の均一本からは
『プラグマティズム入門』(現代教養文庫/鶴見俊輔著)
『『噂の真相』編集長日誌② タブーなき闘い!』(現代教養文庫/岡留安則著)
を、各一〇〇円で購入。
「書肆アクセス」では、いつもブログを愉しく読ませてもらっている南陀楼綾繁さんの
『ナンダロウアヤシゲな日々 本の海に溺れて』(無明舎出版/南陀楼綾繁著)
を買った。(いちおう書いておくと)ここは古本屋ではないので、定価一六八〇円ナリ。
柳原良平さんの装丁をあつめた本があり、かなり惹かれた。いつか買いたい。
「@ワンダー」では
『装幀談義』(ちくま文庫/菊地信義著)
を四二〇円で。
元NHK会長の坂本朝一氏のサイン本(五〇〇円)を買おうか悩んだが、まぁいいや、ということにした。
このほか、「東京堂書店ふくろう店」の坪内さんコーナーのまえで(いつもどおり)身もだえしたり、いままであまり行ったことがなかった「山猫屋」などがあるあたりもぶらぶら。
なんだかんだで、いつのまにか五時。白山通りの「いもや」で天丼(五〇〇円)を食らう。「いもや」の店舗展開って、よくわからないなぁ。
これでオシマイ。それで、家に帰ってテレビをつけると、実家のあたりがタイヘンなことになっていた、というわけ。
読みおえた本は
『ニューヨーク五番街物語』(集英社文庫/常盤新平著)
とりあえず、テレビを注視している状態。連絡さえとれれば。