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時代は、タブロイド判?

 一〇月三日の「朝日新聞」、「英国新聞経営事情(上)」という記事が気になった。
 〈高級紙に小型化の波 タブロイドショック〉
という見出し。なんでも、あの「タイムズ」も基本的にタブロイド判での発行になるという。

 タブロイド判というのは、大判の半分ほどのサイズで、東京では「夕刊フジ」や「日刊ゲンダイ」が、そうだ。電車内で読むにも、大判にくらべて、ずっとひらきやすい。
 イギリスでは、高級紙は大判、大衆紙がタブロイド判で、読者層もちがう。それが、劣勢だった高級紙の「インディペンデント」が、タブロイド判へとかえたところ、好評で、各紙が追随しているというのだ。

 ぼくのスクラップしてある記事では、昨年の一一月二八日の「朝日新聞」に
 〈タブロイド判、英で競争激化〉
というのがあった。それによると、「タイムズ」がタブロイド判の発売をはじめたのは、同月二六日。この時点では、大判のほかにタブロイド判も出す(内容と値段はおなじ)、といった感じだったが、今回の記事をみると
 〈大判を希望する少数の客や店には発行を続けるが、紙面づくりでも優先順位を変えて、タブロイド判から編集する。〉
と、メインはタブロイド判だ。

 紙の面積が、半分になったわけだから、ページ数は倍に。写真数を増やすなど、ビジュアル要素がつよい内容になったという。一ページに掲載できる文字数が減ったため、〈「硬派の長い記事は政治を中心に行数を削られやすい」〉という分析もある。

 こういった動きには、よい点もわるい点もあるだろうが、ぼくとしては、一般紙のタブロイド判がでたら、きっと乗り換えるだろうとおもう。セダンよりも小型車が人気のある時代だ。携帯性もいいし、部屋で読むにも机もせまい、というぼくのような人間には、好まれるだろな。

 きょう買ったのは、池袋の古本屋で
 『ニューヨーク・タイムズの一日』(平凡社/ルース・アドラー著/山本晶訳)
を一〇〇円で。
 新本屋では
 『en-taxi』(No.07)
を買った。
by taikutuotoko | 2004-10-07 19:43 | 本・雑誌・新聞・書店


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