『モテキ』の大根さん、他。

 ぼくのまわりでも観ている人はもう観ている、観ていない人はまだ観ていないといわれる(当たり前)テレビ東京の深夜ドラマ『モテキ』(原作コミック・久保ミツロウ)。

 なのだが、その脚本&監督の大根仁さんは、『モテキ』放送時間である金曜深夜0時12分~にはTBSラジオ『Dig』の曜日パーソナリティーとして生放送出演中なんであります。

 『Dig』・・・・・・。局の看板番組だった『アクセス』のあとをうけてこの春からはじまった夜ワイド。曜日ごとにカンニング竹山・神保哲生・荻上チキ・藤木TDC・大根仁という面子をそろえ、ラジオでもおなじみの竹内アナ(月火)・外山アナ(水木)、そして"ポッキーのチョコを塗ってないところは取っ手だから食べずに残す女”こと水野アナ(金)とのコンビで政治スポーツ、エロにサブカルとなんでも掘り下げていこう、という「ニュース探求ラジオ」・・・・・・、ということなのだが。うーん、しょーじき、今はまだ生放送を毎日聴きつづけようとするにはキツイなぁ・・・という感じが。
 部分部分は『アクセス』よりずっとおもしろい、ということもあるのだけれど、なんというかラジオを聴いているときのよろこび、という点でちょっとなぁ・・・。

 という感じなんだけど、金曜の大根&水野コンビの日に関してはもう、ぜんぜん、ばっちりと「ラジオ聴いてるなぁ」ってよろこびを味わえる待ち遠しい曜日なのである。おすすめっすよ、金曜22時~。(と、ここまで他の曜日を否定しているような感じですけど、そういうわけじゃほんとはないんですが・・・)

 で、ここまでは前置き。この『Dig』、けっこう本(映画や音楽もだけど)の紹介をやる機会がおおく、しかも面白いのだ(23:45~の「Dig Tag」)。Podcastで聴けるので(音楽紹介のときは曲は流れないけど)いくつか紹介すると。大根さんの都築響一『天国は水割りの味がする』上野顕太郎『さよならもいわずに』、藤木TDCさんの松崎 順一『ラジカセのデザイン』後藤忠正『憚りながら』、荻上チキさんの河合香織『帰りたくない ~少女沖縄連れ去り事件~』飯田泰之さんと『経済誌』についてなどなど。


 興味をひくところではこんなところもありました。大根さんの回で、
小林信彦『怪物がめざめる夜』!小林さんが『週刊文春』のコラムで『Dig』を批判して・・・、という。

 大根さんは『Dig』出演前からTBSラジオのヘビーリスナーだったんですよね。小林信彦さんもご存知のようにコラムでたびたびラジオのことを書いている・・・。というわけで、大根さんの小林信彦を尊敬しつつ(作品を紹介しつつ)反撃するところ、聴きどころでしたなぁ。(『キラキラ』で小島慶子さんが小林さんに噛みついたこともありましたね)。


 金曜以外の『Dig』をぼくがどう思っているか、というと。まず、局が『アクセス』を終わらせたことはそりゃ問題が多かった、と思うけど、そろそろだった、とも感じていて、大きな理由がコストカットだったとしても新番組がはじまったことは意味がある、と思う。大根さんが、現場がやりたいように動き出したのがTBSラジオの番組群だった、というようなことを言っていたのはその通りだ、とも思う。

 『アクセス』だってキツイ部分はいっぱいあったし、やっぱりいい意味でもよくない意味でも「ラジオ」だったなぁ。『Dig』をつくっている人達(多くは『アクセス』と同じ人たちだけど)出演者もスタッフも、「ラジオ」であることに誇りをもってやっているだろうけど、でも自分たちがやりたいことができるんであればそれは「ラジオ」が「ラジオ」からはなれていってもいい、という意識がどこかにある気がする。なんかすごく「伝わる」ものを作っていきたい、ラジオは現状キビシイかもしれないけど試行錯誤していく自由さの点で他のメディアよりいろいろできるんじゃないか、というところで、もはや従来の「ラジオ」をこえたところで「ラジオ」と向き合いつつ番組をつくっているような。反面、ラジオ的快楽がときに番組中にうすく感じるときがあるのはそこなのかも。まぁ、まだ始まったばかりだし、積み重ねのなかでつくられていくものなのだろうけど。今はまだ、「掘り下げ」ているときの快楽にかけるところがあるけど、まぁね。曜日ごとの欠点が目立つのもしかたない。

 というわけで、『Dig』全体はまだ「オススメ!」という段階にはないけど、ラジオ好き仲間と「Digキツイなぁ」とか文句いったりするけど、支持はしています。あと、なぜか生よりPodcastの方が聴き易いときがあるんだよな(音質とかの意味じゃなくて)。なんだろ。



 「P-wave」の「古本ざしきわらしが行く」、わらしちゃんがついに「古書 信天翁」へ、第1回公開中!衝撃的すぎる写真の数々が!
[PR]
by taikutuotoko | 2010-08-15 22:52 | 本・雑誌・新聞・書店


<< ぼえ。 イケブックロ。 >>