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「自分で道を切り拓く」。

 なにか、すでにそこに存在する「学問」に自分をあてはめる、ということではなく、「それぞれで歩いている人たち」のことだ。そして、「そこに学問があるのだ。」

 『「歩く学問」の達人』(晶文社/中川六平著)
を読んだ。「歩く学問」というのは、鶴見良行さんのエッセイからとったという。
 『アジアの歩き方』(ちくま文庫/鶴見良行著)
に同名のエッセイがおさめられているので、気になるひとはどうぞ。

 この本でとりあげている「達人」は一六名。
 鶴見良行・山折哲雄・高良倉吉・藤森照信・網野善彦・長井勝一・森まゆみ・目黒考二・粕谷一希・上野博正・宮本常一・小沢昭一・野田知佑・熊谷博子・松下竜一・大城立裕。
 しょうじきにいうと、四人については、ぼくは名前もしらなかった。

 このうち一三篇は、『AERA』の、「現代の肖像」に書いたものがベース。ほかは、『思想の科学』が二篇。『論座』が一篇。

 二三五ページの本で一六名を、というわけだから、それほどふかく、というわけにはいかないが、そのひとの「歩み」の道筋や、歩きながらなにを見てきたか、ということについて、わかりやすく紹介している。わりと、気楽に読める。

 みな、インタビューをもとにしたもの(宮本さんのは、アサ子夫人に)だ。
 中川さんは、あるひとに
 「インタビュアーはインタビューされているんだよ、六平」
と、インタビューの意味をおしえられたという。

 小沢昭一さんに、好きなことばを尋ねたところ
 「ちょっと裏、がいいですね」
と、答えている。
 
 うん、いいな、それ。
by taikutuotoko | 2004-09-19 00:52 | 本・雑誌・新聞・書店


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