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ドロボー。

 実家の何がありがたいって、そこらに小銭が落ちてることか。まぁ、落ちてる、ということはないが、階段横なんぞに小銭の貯まった壜・缶があるのであります。えへへぇ、そこからちょいと拝借して(ドロボー)、近所の本屋へ。「ブ」一軒、新刊書店三軒が歩いて五分にあるというありがたい環境だ。

 まずは「ブックオフ」で
 『SFミステリ傑作選』(講談社文庫/風見潤編)
 『本格ミステリー宣言』(講談社文庫/島田荘司著)
を買う。各一〇五円。

 「ジャスコ」内の「宮脇書店」へ。市内ではココがいちばん大きい。が、岩波ナシ。
 『漫画家超残酷物語』(小学館・ビッグコミックススペシャル/唐沢なをき著)
 『男の花道』(ちくま文庫/杉作J太郎著)
 『あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと』(知恵の森文庫/印南敦史著)
を買った。(書き忘れたが、東京で『エンタクシー』の最新号も買った)

 『漫画家超残酷物語』(小学館・ビッグコミックススペシャル/唐沢なをき著)
 『三重露出』(講談社文庫/都筑道夫著)
 『真夜中のマリア』(新潮文庫/野坂昭如著)
を読んだ。

 そこらへんの雑誌を読みながら母親と話していると、「むかしは本が好きでスキで、食事も忘れて読んでいた」なんて言い出す。へへぇ!ぼくはこのひとが雑誌以外のものを読んでいるのをみたことがなかったが。
 どんな本を?というと、『父帰る』『路傍の石』『ああ無情』なんていうところからはじまって、スタンダール、トルストイ、ドストエフスキーなどの海外作家や、有島武郎がよかったとか、三島由紀夫はあまり好きじゃなかった、とか、そのほか地味な作家まで。いやまぁおどろいたね。中卒で、やたら陽気な天然ボケのこのひとが、う~ん、そういうものか。ぼくぁドストエフスキーなんて読んだことない。
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by taikutuotoko | 2005-12-30 13:01 | 本・雑誌・新聞・書店

帰省。

 鴨川(仮名)さんからの宅配物を受けとる。
 『大波小波 匿名批評にみる昭和文学史 第4巻 1960~64』(東京新聞出版局/小田切進編)で、ぼくの持つ二巻との交換品だ(ダブりのため。これで双方四巻揃った)。ありがとうございます。

 池袋の「新榮堂書店」で新潮社の『波』一月号をもらう。二月刊行予定のタイトルに
 『「本」に恋して』(松田哲夫著/内澤旬子イラスト)
 『「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史』(新潮社編)
があり、気になる。『週刊新潮』といえば、おなじく新潮社から来年一月に出る
 『谷内六郎 昭和の想い出』(谷内六郎・谷内達子・橋本治著)
もチェックしておきたいところ。

 新榮堂の先にある乗り場から高速バスで帰省。昨夜は(実りのない)徹夜だったので、車内ではひたすら眠る。気がつくと新潟県で、ひでぇ雪の積もりよう。うんざりするなぁ、もう。

 実家に着くと、さっそく近所の「ブックオフ」へ。
 『遊ばない人間に仕事ができるか』(大和出版/田邊茂一著)
 『王様の背中』(旺文社文庫/内田百閒著)
 『真夜中のマリア』(新潮文庫/野坂昭如著)
 『アメリカ人の知恵 荒野と摩天楼の夢案内』(ワニ文庫/亀井俊介著)
を買う。各一〇五円。

 母親から、東京にいたころのはなしを聞く。神保町あたりの製本会社で働いていたことは知っていたが、くわしく聞くのははじめてだ。「スクリーン」や「近代映画」などをつくっていたらしい。喫茶店の思い出ばなしなど、興味ふかかった。
 父はといえば、小さな頃から本好きであったぼくを「本の街に連れてってやるぞぉ」と言って神田の駅でおり、神保町が探せずに帰ったという定番をやらかしたことがあった。それでも、年に一度はプロ野球を観に東京に連れてきてくれるものだから、ぼくは幼心に御茶ノ水後楽園水道橋といったあたりが東京だ、というイメージをずっと持っていたのだった。それで大学受験の宿も御茶ノ水にとり、そのときはじめて神保町に行ったのだったなぁ。

 帰省中は更新はたまに、となります。それでは!
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by taikutuotoko | 2005-12-28 22:33 | 本・雑誌・新聞・書店

トレード成立。

 全四巻の本が、あるところには一・二・二・三巻、またあるところに一・三・四・四巻と揃っているとわかったとすれば、どうするべきか。答えはひとつであります。それでいま、コンビニから本の発送をしてきたところ。本のトレードだ。

 当ブログを読んで、この好都合なトレード話を持ち込んでくださったのが某県在住・鴨川さん(仮名)。所有本を覚えられないでダブってしまったぼくとは事情がちがう。
 なんでも、〈数年前にある大手の国文専門の古書肆から全四巻まとめて購入したところ、二巻抜けの四巻二冊送られてきたものを、多忙に紛れてそのままにしてしまい、今更クレームもつけられず、暗い気持ちでいたもの〉だというのだ。
 いやぁ~、こういうことってあるんですねぇ。とりあえず、よかったよかった。


 「書肆アクセス」で
 『彷書月刊 (二〇〇六年一月号)』(彷徨舎/特集:リトルマガジンズ)
を購入。
 『良友・悪友』(新潮文庫/安岡章太郎著)
を読んだ。

 いま放送中の「ニュース23」(TBS)は凄まじいなぁ。筑紫哲也さんと佐高信さんがいて、浅草キッドの玉さんと博士がいて、いわゆる“小泉チルドレン”(なにがチルドレンでぇコノ○○○)の女性議員ふたりがいて、いま流行りのメイド服を着た久保田智子アナがいる。う~む。 

 もっとも愛読しているブログのひとつ「和訳太郎日記」、なにせ公園の芝生に寝っころがってラテン語をぶつくさやったりメモ帳に書きつけたりするようなとびきり素敵な日記だが、新手のカード地獄に陥っているらしい。
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by taikutuotoko | 2005-12-26 23:56 | 本・雑誌・新聞・書店

ずいぶん歩いた。

 作業がすすまないので息抜きに本を買うことに。有楽町線を銀座イッチョメでおり、「松坂屋古本フェスタ 銀座ブックバザール」に行く(二度目)。
 
 『人の居る風景』(編集工房ノア/大谷晃一著)
が、八〇〇円。
 『東京迷走大図鑑』(鳳山社/早川光著)
 『日記日和 (『物数奇』別冊)』(物数奇工房/南陀楼綾繁・枕屋春水著)
が、各七〇〇円。
 『都市の彩 都市の音』(冬樹社/相倉久人著)
が、五二五円。もうどうにでもなれ的散財。

 銀座から、歩いて品川へ(五キロあったらしい)。「品川インターシティ」のフリーマーケット会場内でおこなわれている第五回フリマでミニミニ古本市へ。

 『水虫魂』(新潮文庫/野坂昭如著)
 『東京埋蔵金考』(中公文庫/角田喜久雄著)
 『やまとのふみくら 天理図書館』(中公文庫/濱田泰三編)
 『街の古本屋入門 売るとき、買うときの必読書』(光文社文庫/志多三郎著)
 『玩物草子』(中公文庫/澁澤龍彦著)
 『落語無学』(旺文社文庫/江國滋著)
 『青春絶望音頭』(角川文庫/富岡多恵子著)
 『蘇翁夢物語 わが交遊録』(中公文庫/徳富猪一郎著)
 『黒人野球のヒーローたち 「ニグロ・リーグ」の興亡』(中公新書/佐山和夫著)
を買う。各一〇〇円。それと、すこし離れていたのでべつのフリマ出店者からだと思うが
 『日本の不思議な宿』(中公文庫/巖谷國士著)
を買う。一〇〇円。

 品川から、歩いて渋谷へ。いいかげん疲れたのでここで電車に。いやぁ、きょうは歩いた。

 『私がヒッピーだったころ』(角川文庫/古山高麗雄著)
を読んだ。 
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by taikutuotoko | 2005-12-25 22:38 | 本・雑誌・新聞・書店

全天協。

 「はてな」のキーワードリンクは、おもしろいブログを見つけるのに役立つ。「小林信彦」から「稲葉明雄」を含む日記をさがしたところ、数少ない該当ブログに「全日本天才協会」というのがあった。タイトルがよいので飛んでみると、これが当たり。過去記事によいもの多し。本、音楽、とくに根本敬カンケイなど充実である(「幻の名盤解放同盟ブログ」なども知る)。アンテナ名が「天才アンテナ」なのもグゥ。

 こういうのも、どうだ。2005-07-01
 〈小林旭もやはり大陸であるがゆえ、その上陸ルートは無限にあり、また上陸できたところでなかなか全貌がつかめるものではない。かくいう自分もかつて色々なルートで旭大陸に上陸を試みては失敗し、なんとか砂浜にたどり着いた今、目の前にはどこまでも広がる砂漠…(しかし生き物の気配は濃厚に、というアレですな)。〉

 てことで、リンクに追加。過去記事はこれからちょこちょこ読むつもり。


 二二日の「うたかたの日々」では、「ほぼ日刊イトイ新聞」大瀧詠一さんと、トリロー先生の話を。の連載開始を知る。おおぉ~。この第一回のまえに「はじめに」もあり。

 追記:で、こんどは「大瀧詠一」からリンクをたどり、「もしも小遣いが1日100円だったら」を見つけてしまう。オンライン古本屋をやっている方らしい。リンクに追加。

 もうリンク欄が満杯なので、やりくりしないと追加できん。こまった。
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by taikutuotoko | 2005-12-25 01:31 | 番外

自分用クリスマスプレゼント。

 個人的には何があるわけでもないのだが、やはり世間が華やいでいると愉しい気分。ついつい鼻歌でクリスマスソングを鳴らしていると「あれ?」と気づく。これは「ハッピーバースディトゥユー」だった……。

 池袋の「リブロ」へ。自分用のクリスマスプレゼントは
 『これが俺の芸風だ!! 上島竜兵伝記&写真集』(竹書房/上島竜兵著/大橋仁 写真)
に決定し、購入。これを買わないと気がかりで年が越せないと思ったためなり。上島さんというと、今年はTBS感謝祭での活躍が記憶に残っている。(安田大サーカスの団長もよかった。ちなみに、今年見たもっとも好きなクダラナイ芸は、たしか正月の宴会番組で酔った団長が、長いテーブルにローションをブチ撒け、そこに赤フン一丁で飛び込んでサーフィンをする、というものであった。アレハクダラナカッタネー)。
 帰り際にもう一度新刊コーナーを眺めると
 『大人の映画館 映画放浪記』(キネマ旬報社/色川武大著)
を発見。おおっ、ブログ情報では見かけなかったような気が。うれしいね、これもついでに購入。『色川武大の御家庭映画館』の改訂・改題。
 
 先日、まえのトコの最後の給料が出たばかりなので少々金遣いが荒い。来年は超ビンボウになるため月の書籍代一五〇〇〇円制導入の予定。 両替して五〇〇円玉を大量に用意し、一日一枚を書籍代専用財布に追加していく、というシステムを考えている。一八九〇円の単行本を買うには三日待てば四日目に買えるというわけ。そのあいだに、その本が本当に必要であるか考えることもできるし、残りのお金で一〇〇(五)円本なら一冊買える、というムリのないシステム……。頭で考えるとムリがないのだが、現実にうまくいくかなぁ。すでに「雑誌はメイン財布より出費」という逃げ道も設定。うーむ。補正予算枠に五〇〇〇円ホド考えておくか……ぜんぜん節約になっとらんじゃないか! 

 
 いま、テレビで(中村)雅俊唱法を堪能中。雅俊ファンはあれをどう思って聴いているのだろうかといつもギモンである。
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by taikutuotoko | 2005-12-24 22:27 | 本・雑誌・新聞・書店

ひさぶりに銀座。

 本日休み(世間も休みだとは気づかなかった)。飯田橋から歩いて銀座まで。南陀楼綾繁北尾トロ大貫伸樹さんたちのブログで知った「松坂屋古本フェスタ 銀座ブックバザール」に行く。ひさしぶりに都会を歩いた感じ。

 それにしても、銀座(ひさしぶり!)が歩行者天国になっている、その真ん中に用意された椅子に自然に腰かけているひとを見るとちょいとウラヤマシイ。ぼくぁ無理だなぁ。歩行者天国なのに歩道を歩いちゃうような小心ぶりだもの。

 田中栞さんが『紙魚の手帖』を先行発売している、と大貫さんのブログで知ったので、娘さんと作業中の田中さんに挨拶。購入するつもりだった『紙魚の手帖』をいただいてしまった。ありがとうございます。田中さん責任編集の別冊で、登場する書票作家も愛好家も女性ばかりという「おしゃれな蔵書票」特集です。男性コレクターのものより、より蔵書票が身近に感じられる内容。

 『東京路線バスの旅』(トラベルジャーナル)
が、七〇〇円。これは著者陣が豪華。
 『語りつぐ戦後史 鶴見俊輔 対談、編集 (上)』(講談社文庫)
 『語りつぐ戦後史 鶴見俊輔 対談、編集 (下)』(講談社文庫)
が、あわせて六三〇円。
 『東京の昔』(中公文庫/吉田健一著)
が、二〇〇円。
 会場で見かけて愉しんだ本は別なのだが、購入本となるとこういうのになってしまって、いま考えるとちょっとツマランなぁ。こんどから、ああいう場所で買う本は、自分のフダンの関心より、その場で訴えかけてくる力の強い(見せ方の工夫のある)本を買うようにしようと反省。あと、もうちょいお金持っていこう。
 
 『青二才の頃 回想の’70年代』(講談社文庫/清水義範著)
を読んだ。

 お待ちかね、「書物蔵」が公開再開だ。 
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by taikutuotoko | 2005-12-23 21:52 | 本・雑誌・新聞・書店

出走本決まる。

 「自分用のクリスマスプレゼント本はどれにしようかな賞」の出走本がきまる。いやまぁ、ごく個人的な遊びです。〇五年刊行の書籍から(有馬記念に倣い)一六冊。あ、べつに気になっている未入手本のトップ一六というわけではないのだが。
 
 『人格障害をめぐる冒険』(草思社/大泉実成著)
 『お天気おじさんへの道』(講談社/泉麻人著)
 『進駐軍クラブから歌謡曲へ 戦後日本ポピュラー音楽の黎明期』(みすず書房/東谷護著)
 『戦後日本のジャズ文化 映画・文学・アングラ』(青土社/マイク・モラスキー著)
 『教養としてのロースクール小論文』(早稲田経営出版/浅羽通明著)
 『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社/中島岳志著)
 『詩人たち ユリイカ抄』(平凡社ライブラリー/伊達得夫著)
 『辺境を歩いた人々』(河出書房新社/宮本常一著)
 『本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック 005』(平凡社/江口宏志 ほか著)
 『これが俺の芸風だ!! 上島竜兵伝記&写真集』(竹書房/上島竜兵著/大橋仁写真)
 『浅草 戦後篇』(右文書院/堀切直人著)
 『文芸時評という感想』(四月社/荒川洋治著)
 『そんなに読んで、どうするの? 縦横無尽のブックガイド』(アスペクト/豊崎由美著)
 『大リーグ二階席』(晶文社/芝山幹郎著)  
 『宮台真司interviews』(世界書院/宮台真司著)
 『本業 タレント本50冊・怒濤の誉め殺し!』(ロッキングオン/水道橋博士著) 

  
 『戦艦武蔵』(新潮文庫/吉村昭著)
を読んだ。解説(磯田光一)がまた、「これぞ解説」といった感じ。第一号艦の方の某映画はちょっとねぇ、というひとはこれをどうぞ。ちなみに、某映画の公式サイトには「階級システム」などあってじつにヘンであります。
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by taikutuotoko | 2005-12-22 22:14 | 本・雑誌・新聞・書店

メモ。

 ブログで気になった本をチェックするつもりでいたのだが、いざ書店でそのタイトルが出てこない。う~ん、メモしておかないと駄目だなぁ。あきらめて帰宅し、きのうの「長谷邦夫の日記」を読んだら思い出した(というか書いてある)。
 『漫画家超残酷物語』(小学館・ビッグコミックススペシャル/唐沢なをき著)
だ。(永島『漫画家残酷物語』を読んだことないのだが。)
 とりあえずブログに書いておけば携帯電話からも読めるのはありがたい。いやはや便利。
 
 とりあえず、特集が「本屋さんを遊ぶ!」の『散歩の達人』は買ったぞ。
 (「ブックオフ」のCMに清水國明さんが出てくるのは、清水さんの姉が「ブ」の取締役である縁から、というのははじめて知った。)

 本日のお供本は吉村昭『戦艦武蔵』で半分くらいまで。今夜はつづきを、といきたいところだが、やらねばならんことがあるから読書は自粛、の予定。ああ、もう二一日か。うむむ。


 追記:うむむ。作業がすすまないので、息抜きに火曜日の「コラムの花道」(TBSラジオ「ストリーム」)を聴く。今週のもじつに興味深い。現在アメリカでは大論争をおこしているという、スピルバーグの『ミュンヘン』の話。
 『標的は11人 モサド暗殺チームの記録』(新潮文庫/ジョージ・ジョナス著/新庄哲夫訳)
は品切れ(絶版?)のようで気になるが、映画の方はもっと気になる。
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by taikutuotoko | 2005-12-21 22:24 | 本・雑誌・新聞・書店

小松崎茂の写真。

 「小宮山書店」のガレージセール、年末なので平日も開催中とのこと。
 『三重露出』(講談社文庫/都筑道夫著)
を買った。一〇〇円。亀講。

 『異能の画家 小松崎茂 その人と画業のすべて』(光人社NF文庫/根本圭助著)
を読んだ。この本、かなりおもしろい。おすすめ。著者は小松崎茂の弟子で、「komatsuzaki.net」も監修。

 それにしても、若いころの小松崎茂の風貌には驚いた(晩年の写真は見たことがあったのだが)。戦後、千葉の柏に移ってモウレツに描きまくっているころで、著者の肩に手をまわして撮った一枚が二〇二項にある。
 丸メガネをかけた水戸泉が頭に鉢巻をしていて、大きなセーター姿から視線を下ろすと、ズボンにはボタンがかからずにただ穿いているだけという感じ、それが当時の小松崎茂である。あまりに忙しくて運動不足だったよう。また、唐もろこしが好きで、一度に一〇数本も食べたりした。
 
 いや、その風貌、異様というのではない。なんとも、いい写真なのよ。なんというかあたたかでユーモラス(なにかに夢中の男の感じが出ている)。それでいて、柏に来てから出会い結婚した正子夫人はほっそりとした美人だというのだから、なんだかバカボンのパパとママのような……。

 「君の名は」を聴けば東京恋しと熱中し、映画館(いそがしくてほとんど行けなかったが)では上映中にもかかわらず「おーい、ここ、ここ!」と大声で遅れてきた弟子に席を知らせ、自宅のトイレで用を足すあいだに壁に軍艦の落書きを残し、しかし奥さんにはつねに「さん」付けで呼んで大切にした小松崎茂。おおくの少年の心を掴んだという画家は、〈ある意味で少年のように純粋〉だったと著者はいう。その感じ、あの写真には出ているなぁ。  
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by taikutuotoko | 2005-12-20 22:56 | 本・雑誌・新聞・書店