子猫がいる!

 ぼくの部屋は四階で、ちいさなベランダがあります。なぜか・・・子猫がいます!

 
 千葉でひと働きしたあと、部屋にもどって本を読む。外ではずっと猫の鳴き声がしていて、めずらしいなぁと思っていた。ぼくは一年中エアコンを使わないので、暑ければ窓と玄関を開けて風をとおすしかない。窓の外はすぐ環状七号線、騒音と排気ガスに晒されているから窓の開き具合も全開とはいかないが、それでも猫はうるさいくらいだった。
 深夜になってDVDを観ていると、猫の鳴き声がぐっと近くなった気がした。切実な感じはおなじだけど、さっきまでとくらべてかわいらしい声に聞える。っていうかすごい近かい!カーテンをバッとひらく。と、小さなまだら模様がとなりの方へと逃げていった。ベランダは四部屋並んでいて、仕切りの下にはすきまがあるのだ。こ、子猫だ!離れたところからは親猫らしき声も聞える。玄関を出てみる。親猫らしき声はこの建物の外からだ。な、なんで子猫だけこの四階に?
 
 子猫はその後もときどきぼくのベランダにやってきて鳴いていたが近づくと逃げてしまう。ここは鳥の糞害に悩まされている場所で、不衛生なので子猫がより心配になる。もちろんペット禁止の物件だし、親猫らしき声がしていたことを考えれば迷い猫なんだろうが、しかし子猫だけ四階に、なんてことがあるんだろうか。
 どうしていいかわからずに午前二時を過ぎた。親猫の声は聞えなくなったけど子猫は鳴いているしときどき姿も見せる。管理先は連絡とれず。ほんの向かいに交番がある。相談してみるか。向かい側から見ると電気のついた部屋がほかにもあるのでインターフォンを押して状況を聞いてみる。やはり子猫が行き来していて、捕まえることも出来ないし、せつなそうに鳴くので往生しているとのこと。この暑さだから体調も心配だ。警察さんもよわっている。うまく保護しても、考えられる対応は・・・・・・かわいそうな結果にしかどうもねぇ。親猫らしき声はしていてもどこにいるかわからないし。とりあえず三時ではどうにもならず、日が出てから考えようということになった。ベランダに水だけ皿に入れて置いておく。やっと子猫の鳴き声も聴こえなくなった。とはいえまだ四階のどこかにはいるんだろう。はてどうしたものやら。



 第二回「鬼子母神通り みちくさ市」が近くなった。小沢信男さんの『あほうどりの唄』を読んでいたら、五九項に商店街の「肉の日高」らしき写真が載っている。今とは違う外見だが古いときの建物だろうか。小沢さんが昔住んでいたところからもそう遠くないのでもしや、と思ったが、看板に書いてあった電話番号をタウンワークで調べたところ、小石川の方の「肉の日高」のようだった。
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by taikutuotoko | 2009-07-19 04:49


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