秋の一箱。

 散歩日和だなぁ、という一日。休みをもらって、不忍ブックストリートの谷中・根津・千駄木
秋も一箱古本市へ行く。つづけて箱を出品していたので、客ではひさしぶり。
 一週目は、アートスペース・ゲント→貸はらっぱ音地→ライオンズガーデン谷中三崎坂→宗善寺→バール・オステリア・コムム、という順番で巡る。途中、外市仲間のYさん「ぶらじる」の竹内さん南陀楼さんに遇い、一緒に行動することに。さすがジモト民の南陀楼さん先導で近道・抜け道ケモノミチを通っていくのも愉しい。

 一箱古本市も回数をかさね、初めての頃とはまた違う愉しみもできてきた。それこそ年二回、ここでしか会わないようなひともいる。このときだけ、しかし必ず通る小道もある。どうぞ、とドラ焼きを差し出してくださった男性の顔をよく見てみれば、以前となりで箱を出されていた方だった、なんて、いいじゃないですか。はじめ不安げに歩いていた道も、「あ、ここは」と記憶がよみがえってきて、「たしかここに近道が」ときゅうに足が軽くなったり。yomunelさんなんてこう書いている。〈今日で二度目だけど、あちこち歩きまわるせいで、だいたい地理がわかってきた。何か事件が起こり、「土地勘のあるものの犯行」ということになったら、容疑者にいれてもらえるかもしれない。〉
 もちろん馴染みのだけでなく、初参加の方の箱を眺める愉しみもある。こういう品揃えの箱はこれまでなかったな、なんて。
 
 秋は春ほど大家や箱の数がおおくないので、ひとまわりするのもわりと簡単だ。箱だけ見ていると意外とあっさり巡れてしまう。だから、ちょっと余裕をもって街を愉しんでみるのがイイ。関連のイベント・展示もいろいろあるし。今回は「谷中コミュニティセンター」で、高野ひろしさんたちのウクレレブラザースを聴いたのが、よかったですねぇ。ずっと笑ってました。

 「秋も一箱古本市」で買った本は、
 『日露戦争 勝利のあとの誤算』(文春新書/黒岩比佐子著)
 『「死語」コレクション 歴史の中に消えた言葉』(講談社現代新書/水原明人著)
を、二五〇円、二〇〇円。
 『ぼくのシネマグラフィティ』(新潮社/田中小実昌著)
 『文庫一番煎じ』(世界文化社/「文庫の会」・柿添昭徳編著)
 『犬はどこ?』(廣済堂出版/林丈二著)
 『ザ・飲みモノ大百科』(扶桑社/串間努・久須美雅士共著)
 『萌えの研究』(講談社/大泉実成著)
 『NHK知るを楽しむ 私のこだわり人物伝 城山三郎/植木等』(NHK出版)
を、各一〇〇円で(みさきさん、ありがとうございます)。塩山芳明さんの奥さんが初めて作ったというブックカバーも買う。貸はらっぱ音地で塩山さんとちわみさんが今回も最強タッグを組んでいて、見ものだった。

 南陀楼さんにつれてってもらった「不思議(はてな)」で
 『駅 JR全線全駅 上』(文春文庫/ステーション倶楽部編)
が、三〇〇円。


 きょう(一四日)から「地下室の古書展」。ということで、一箱のあと東京古書会館へ行き、阿部さんの手伝いで「リコシェ」ブースのセッティング。開催前日の古書展会場に入る機会なんてあるもんじゃない。まわりを見るのが愉しかったなぁ。西秋さんから
 『言語生活 297』一九七六・六(筑摩書房/特集:深夜放送)
 『言語生活 299』一九七六・八(筑摩書房/特集:書体)
を各二〇〇円で買う。
[PR]
by taikutuotoko | 2007-10-14 09:47 | 本・雑誌・新聞・書店


<< セドリツアー。 一三日は秋も一箱古本市。 >>