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さよなら…「ブ」のサービス券。

 河盛好蔵『回想の本棚』を読んでいたら、〈ちか頃はすっかり御無沙汰しているが、六月十九日は桜桃忌である〉とあり、あ、昨日か、と。べつに太宰にハマったこともないのだが先日『ヴィヨンの妻』(新潮文庫)を読み返したばかりだ(小沼丹の『清水町先生』を読んだあとに)。一日遅れだが「富嶽百景」でも読むべえか。

 と、要町の「ブックオフ」へ。岩波文庫で読むつもりだったがナシ。かわりに
 『両さんと歩く下町 『こち亀』の扉絵で綴る東京情景』(集英社新書/秋本治著)
 『昭和金融恐慌史』(講談社学術文庫/高橋亀吉・森垣淑著)
を買う。各一〇五円。秋から会員カードがTポイントカードに切り替わる、というのは知っていたが、七月からはサービス券の発行もナシ、ポイントも貯まらないとのこと(残っている分はどうなるかは知らん)。むむむむ。 
 江古田の「根元書房」日芸前店、なぜか太宰の文庫本がなく
 『四畳半神話体系』(太田出版/森見登美彦著)
 『嗜好 別冊 続・ビールブック』(明治屋)
 『嗜好 別冊 コーヒー・ブック』(明治屋)
 『嗜好 別冊 酒類ブック』(明治屋)
を買う。五〇〇円、嗜好は三〇〇円。お店のひとに『Otoko Joy』の話を聞くなど長居。 「銀のさじ書店」で新潮文庫の『津軽』を買おうかと思ったら線がひいてあったのでなんとなくやめ帰宅、『ヴィヨンの妻』から数篇を読んで誤魔化す。


 『それってどうなの主義』(白水社/斎藤美奈子著)
を読んだ。そのとおり、とは思うものの、いまひとつおもしろくない…斎藤さんは育ちがいいんだよなぁ。
 ただ、「意味は聞かないで」にある
 『徹底反復漢字プリント 兵庫県山口小学校「陰山学級」実践プリント』(小学館/陰山英男著)
の用例がおもろい。〈一学年で習う漢字全部をわずか二ページ分、三十~四十個の文章にみごと収めている〉ため、これだけでその学年の漢字はマスターできる、のだが〈その無理が、文章に多少たた〉ってしまっている、というシロモノ。

 たとえば
 「低い給料で学費が足らず、借金をした」
 「尊敬する将軍が、城で注射をした」
 「委員会で、世界中の人の平等の問題について、意見を言ったが反対された」
 「聖域なき改革で民衆に激痛が走ることに異論がある」
などなど…。

 終盤は(斎藤さんの出身地である)新潟のローカル紙に載ったエッセイ。赤瀬川準の「K.T.」という小説は出所後政界を離れた田○角○が新潟にプロ野球球団をつくり、という話だとのこと。『深夜球場』(文春文庫)買わねば。ちなみに、北信越BCリーグ(四国アイランドリーグみたいなやつ)に「新潟アルビレックスBC」というチームが実際にあります。というのは新潟出身なので知ってたが、いま調べたら監督は後藤孝志(元G、永遠の若手)だって!石川なんて金森栄治!他のチームは…おおっ。思わず選手名鑑を注文してしまった。


 神保町「ダイバー」は明日から「女子とふるぽん~」ダイバー・マーメイド寄港市、なんでもバナナジュースさんがふるぽん女子部部長なのだそうで。
by taikutuotoko | 2007-06-20 20:26 | 本・雑誌・新聞・書店


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