一箱の一日は長い!

 日曜はすんばらしい天気。秋もふくめると四度目の「不忍ブックストリートの一箱古本市」だが箱主としては三度目の参加であります。重たいダンボールを両手で抱えて運んでいた前回までとは違い、小さめの箱に本を詰め、底をガムテープで頑丈に補強した紙袋に入れて根津まで持っていくことに。いやぁ楽チン~、と思っていたら途中で袋の紐がスポッ!箱が下にドサッ!あああぁぁん。
 かなしい気分で紐のない紙袋を摘みながら駅のホームに立っていると、救いの女神があらわれる。おなじ「オヨヨ書林」前に出す(「市川糂汰堂」箱の半分を借りての「遊歩半箱」で参加)
カネコウノの河野さんだ。なんと、予備の大きな紙袋をくださった。ありがたやありがたや。

 オヨヨ前は集中レジ方式のため、参加者が交代で会計。フリマ形式の方が交渉次第でたくさん売れるし愉しそうなのだが、ひとりで参加すると他の箱が見られないからなぁ。両方式あるのは助かります。ぼくは開始の一一時から一二時半までオヨヨ前の会計を担当。ちなみに、「旅猫雑貨店」の金子さんに発注した帆前掛け(「退屈文庫」の刺繍入り)を一日中しめていたのだが、カッコイイ上にポケットも大きくて実用性バツグン。まわりの評判もよく大自慢だった。

 ちなみにこの日、「退屈文庫」で売れた本は、
八〇〇  『スペイン絵日記』(新潮社/江國滋著)
八〇〇  『ホルモン奉行』(解放出版社/角岡伸彦著)
五〇〇  『まいまいつぶろ』(河出新書/高峰秀子著)
五〇〇  『ニューヨーク大散歩』(新潮文庫/久保田二郎著)
五〇〇  『そして天使は歌う』(角川文庫/久保田二郎著)
五〇〇  『鎌倉幕府のビッグ・ウェンズデー』(角川文庫/久保田二郎著)
五〇〇  『宇宙的ナンセンスの時代』(新潮文庫/宮内勝典著)
五〇〇  『星になれるか』(講談社文庫/生島治郎著)
五〇〇  『浪漫疾風録』(講談社/生島治郎著)
四〇〇  『難解な絵本』(角川書店/いとうせいこう著)
四〇〇  『東京ディープな宿』(中央公論新社/泉麻人著)
四〇〇  『江戸古地図散歩 回想の下町』(平凡社カラー新書/池波正太郎著/富山治夫カメラ/中一弥挿画)
四〇〇  『西洋雑学案内』(平凡社カラー新書/春山行夫著/大森忠カメラ)
四〇〇  『コーヒーの本』(読売新書/井上誠著)
四〇〇  『作家のかくし味』(文春文庫ビジュアル版/萬眞智子編/佐伯義勝写真)
四〇〇  『美女と犯罪 映画的な あまりに映画的な』(ハヤカワ文庫/山田宏一著)
四〇〇  『ココ・シャネルの星座』(中公文庫/海野弘著)
四〇〇  『盆栽老人とその周辺』(文春文庫/深沢七郎著)
四〇〇  『銀座十二章』(旺文社文庫/池田弥三郎著)
四〇〇  『アメリカン ジャズエイジ』(集英社文庫/常盤新平著)
三五〇  『それゆけ茶人』(廣済堂出版/チチ松村著)
三〇〇  『散文散歩』(角川文庫/大貫妙子著)
三〇〇  『本郷界隈 街道をゆく37』(朝日文芸文庫/司馬遼太郎著)
三〇〇  『ダーシェンカ』(新潮文庫/カレル・チャペック著/伴田良輔監訳)
三〇〇  『散歩の達人』一九九七・九(弘済出版社/特集:谷中・根津・千駄木)
二〇〇  『孤独のグルメ』(扶桑社文庫/久住昌之原作/谷口ジロー作画)
 絶版品切れ系の文庫新書はほとんど完売も、単行本は(チョイと高めにつけたこともあり)あんまりだったかな。

 ちなみにオヨヨ前は、あの、かの有名な、着物バッチリ“こちどり”姉妹さんがいらっしゃり、も~大活躍。この日イチバンの光景は、ようすを覗きにきた南陀楼綾繁さんを見つけたこちどり姉妹、「なんちゃ~ん!」 本気で走り逃げるナンダロウ氏、追うこちどり姉妹!!!
 ぼくも、「あら~、退屈男さんてマメ男(お)ちゃんなのねぇ~。旦那さんにするにはちょうどいいわよ~」だって。
 

 一三時ころに売り場をはなれ、お客でバナナジュースさんが来ていたのでしばらく一緒に見て歩くことに。一箱からは
 『飲み屋のロック』(ソフトバンク/みうらじゅん著)
 『レミは生きている』(ちくま文庫/平野威馬雄著)
 『東京地名考 上』(朝日文庫/朝日新聞社会部著)
 『芸能グルメストーカー』(コアマガジン/泉昌之著)
を、五〇円、三〇〇か四〇〇円、三〇〇円(下だけしか持ってなかったので)、三〇〇円で買う。
 一箱以外にも古本のフリマ等が出ていて、そこから
 『マチョ・イネのアフリカ日記』(新潮文庫/西江雅之著)
 『近代社会と格闘した思想家たち』(岩波ジュニア新書/鹿野政直著)
 『近代国家を構想した思想家たち』(岩波ジュニア新書/鹿野政直著)
を、五〇円、一〇〇円、一〇〇円で買う。鹿野本は、どっちかは持っているんだけどなぁ。

 「乱歩」前では塩山さんちわみさんがコンビを組んでいた。なんだかすごいぞこれは。塩山さんは「おいお前、五月はなんかいい古本のフリマはないのか」と、進路を芸人から古本屋に切り替えたかのような発言。「外市は?」というと「あそこは敷居が高いよ…」と弱気なところも。今回も数万売ったそうだ。
 荻原魚雷さんに誘っていただいて、犀社のM里さん、バナナジュースさんと「乱歩」でコーヒー、というかビール。『古本暮らし』(晶文社)のことなどを聞く。バナナさんは魚雷さんに会って緊張してしまい、ビールを飲んだらものすごく酔ったそうだ。

 噂の貸はらっぱ音地へ。すんごく愉しそう。「古書往来座」の箱、その名も“ホンドラベース”の姿は「古書ほうろう」ブログに写真がッ。旅猫さんの横に研ぎ猫(金子さんのお兄さん)さんがいて庖丁を研いでいる。古本と庖丁研ぎがこんなに相性がいいなんて。
 バナナさんと別れ、生ビールを飲みながら残りを回る。この歩いている間も帆前掛けはしたままだった。

 あっという間に一七時終了。おつかれさまでした。打ち上げ(授賞式)のあと、ばらけて飲み屋等へ。向井さん岡島さん瀬戸さんB春TさんH水社Kさんと、西日暮里の「和めぞ民」。途中からリコシェ阿部さんもくる。なんか眠くておぼえてないのだが、阿部さんの話が凄かった。

 いよいよ「外市」もやってくるぞ、という気分に切りかえにゃならんのだが、一箱古本市リンク集を作らねばならんのだ。これやると新しいブログが見つかって愉しいんですよね。 
[PR]
by taikutuotoko | 2007-04-30 22:34 | 本・雑誌・新聞・書店


<< 。 明日は一箱。 >>