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スコブルおもしろい外骨。

 きょうは
 『過激にして愛嬌あり 宮武外骨と「滑稽新聞」』(ちくま文庫/吉野孝雄著)
を読んだ。

 文庫で宮武外骨モノといえば、ちくま文庫か河出文庫ということになるね。
 ぼくのもっている本で外骨モノといえば
 『宮武外骨』(河出文庫/吉野孝雄著)
 『滑稽漫画館』(河出文庫/宮武外骨著/吉野孝雄編)
 『面白半分』(河出文庫/宮武外骨著/吉野孝雄編)
 『猥褻風俗事典』(河出文庫/宮武外骨著/吉野孝雄編)
 『刑罰・賭博奇談』(河出文庫/宮武外骨著/吉野孝雄編)
 『明治奇聞』(河出文庫/宮武外骨著/吉野孝雄編)
 『新編予は危険人物なり 宮武外骨自叙伝』(ちくま文庫/宮武外骨著/吉野孝雄編)
 『学術小説 外骨という人がいた!』(ちくま文庫/赤瀬川原平著)
などで、ほかにも、ひとつの章を外骨にさいているような本ならいくつもある。

 というように、いちおうぼくも外骨ファンなわけだ。なかでも、きっかけとなったのは最後にあげた赤瀬川さんの本で、これはぼくがちくま文庫ファンになったきっかけでもあるし、赤瀬川さんの本でさいしょに読んだ本でもある。つまり、とっても思い出ふかい本なわけ。いまでも容易に手にはいるから、まだ外骨をしらないひとはここからはじめるといいとおもうな。

 それから、さいきん新潮文庫にはいった松田哲夫さん(TBS『王様のブランチ』でもおなじみヒゲのオジサン)の
 『編集狂時代』
にも、赤瀬川さんたちが外骨の雑誌と出会ったころのはなしがのっている。ぼくは本の雑誌社版で読んだけど、とうぜん文庫版も買ったよ。ちくま文庫ファンとしては必読の一冊だよね。何度、おもしろくてしかたなかった本の「あとがき」に松田さんの名を見たことか。きのう読んだ井出孫六『峠をあるく』にも、でてきたものなぁ。

 堀込兄弟の「キリンジ」、ぼくはだいすきなんだけど、シングル「牡牛座ラプソディ」に収録されている曲に「癇癪と色気」っていう曲がある。兄・高樹の作。ということは、堀込高樹は宮武外骨をしっているのだろうか (外骨のばあいは「肝癪と色気」だったかな)。
by taikutuotoko | 2004-06-25 23:47 | 本・雑誌・新聞・書店


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