きのう『私の引出し』(文春文庫)を読んだばかりだったので、「asahi.com」の
吉村昭さんの訃報におどろく。また、「
daily-sumus」には鶴見和子さんの訃報が。
帰りに「神田古書センター」オモテのワゴンから
『都筑道夫のミステリイ指南』(講談社文庫/都筑道夫著)
『白鳥の歌なんか聞えない』(中公文庫/庄司薫著)
を買った。各一〇〇円。
庄司薫さんの『赤頭巾ちゃん気をつけて』はこのあいだ読んだばかりだが、「内田樹の研究室」
浜寇来襲のコメント欄に内田さんが
〈『赤頭巾ちゃん気をつけて』は69年の冬に発表されて、当時の元日比谷高校生の間ではたいへんな話題になりました。だって、僕たちの同期生の話なんですからね。
「誰が書いたんだ」という作者当てクイズが「庄司薫」がぼくたちより10歳年上の卒業生で丸山真男門下の元大蔵省官僚だと知れるまで続きました。
真相が知れるまで「あれはウチダが書いたんじゃないか」という噂も一部では流れて、びっくりしました。
僕が在学中どれほどありもしない文学的才能について「はったり」をかましていたのか伺い知ることができるもの悲しいエピソードです。〉
と書いていておもしろい。