本日がプレオープン日ということだったので、帰りに神保町「古本カフェ ダイバー」に寄ってみる。白山通り「梅もと」の脇に入り次を右、古ぼけた建物の一階。看板が手描きであります。
先日チラと見たときは準備中でよくわからなかったが、じっさいに中に入ってみると衝撃的だった。ちいさめのソファーがひとつ、折りたたみの椅子がふたつ。テーブルがひとつあり、その上に紙コップと麦茶とオレンジジュースの一・五リットルボトルが。えっ……もしかしてカフェってこれ? プレオープンとはいえおもしろすぎる。でも、カフェっぽい設備いっさい見あたらないし、本オープン後もこの感じかも……と(あるいみ)期待大。
そのカフェ(?)コーナー以外はフツウの古本屋さん。あ、いや、フツウではない。なんかまだ塗料のにおいがプンプンの、ものすごく手作りな、内装にお金をかけていない感じ(作業場風)。若いひとが始めたのかと思ったが、かなり年配の方だった(雨漏りの心配してた)。置いている本はけっこうイイのが多い。ぼくは記念に
『新宿海溝』(文春文庫/野坂昭如著)
を五〇〇円で買った。とにかく、話のタネに一度どうぞ。
地下鉄を東池袋でおりて「
Media Massage」へ。きのう書いた
ブックカバーが目当てだが、
『現代アメリカ人物カタログ』(冬樹社/常盤新平・川本三郎・青山南 共同編集)
を八〇〇円で買う。一枚八〇円のブックカバーを数枚買おうかと思ったら一枚しかなかった。少量づつ刷ってもらっているらしく、明後日あたりに入荷とか。ほんとコレ、プレゼントにもいいと思う。
池袋まで歩き、西武のデパ地下でちょいと試食してから有楽町新線で帰る。郵便受けに公共料金の支払い用紙が来ていて「チェッ!」と思ったけど、ある冊子小包に気づいて「ワァオ!」だった。
〈例の「ちくま文庫」できました。〉
そう、二〇周年記念の『ちくま文庫解説傑作集』(筑摩書房/ちくま文庫編集部編/非売品)!
『辞書の話』(中公新書/加藤康司著)
を読んだ。