きょうは二時間かけて歩いて帰る。
ラジオを聴くと、フリーになった福澤朗さんの番組でゲストが徳光和夫さん。福澤まったくおもしろくないが、ゲストのときの徳光さんは好きなのでこれを聴きつつ歩く。徳光さんの説くインタビューのコツ。質問上手になっては駄目、聞き上手になること、とにかく聞く姿勢が大事、何が聞きたいかだという。質問上手になっては駄目、というのはなかなかおもしろい。
伊集院光さんが日曜にやっているラジオの一四時台のゲストコーナーはじつに優れている。伊集院さんはこれを、「じつはインタビューの形を借りた自分のための人生相談である」と思ってやっているとのこと。ぼくはこれにもナルホドと思った。
福澤番組のつぎにタモリさんの番組。秋葉神社は防火の神様なのに萌え(燃え)とは何事か、だって。同番組の山本まゆ子アナ(ラジオ局アナにしては美人)、なぜか象の繁殖にくわしく、象のメスの発情は四年に一度で云々、ということを知る。タモさん大喜び。
池袋の「八勝堂書店」で
『にっぽん洋食物語』(新潮文庫/小菅桂子著)
『病める昭和文壇史 自殺作家に見る暗黒世界』(エルム/植田康夫著)
を買う。各一〇〇円。
要町の「ブックオフ」で
『編集者放浪記』(リクルート出版/高田宏著)
を買う。一〇五円。ダブり。
きのうは
『世界音痴』(小学館/穂村弘著)
『ブックカフェものがたり 本とコーヒーのある店づくり』(幻戯書房/矢部智子・今井京助ほか著)
を読んだ。
穂村本ははじめてなので百円本で。けっこう笑ってしまったが、またつぎのを読みたくなるということにはならず。ほかのはもっとおもしろいのかもしれないけど、ぼくはいいかなという感じ。(百円本なら買う)。
あるひとの本を一冊読むことは、そのひとの話をちょっと聞いてみることと同じかも知れないが、そのひとの本を読み続けるということは、そのひとに何かを訊くことと同じだ、というようなことを思う。自分にはそのひとに訊きたいことがあるかどうか。何かを訊くということは、自分も相手も試すことになることだろうし。なんだ読書もインタビューと一緒かなぁ。
『ブックカフェものがたり』、なぜいま「ブックカフェ」か、ということがわかったような気がする。それぞれの「ブックカフェ」のあり方は全然ちがう、というか、こうしたなら順調儲かりまっせというようなカタチのない業態だから、模索の仕方が個別ハッキリと見える。儲けを出すための模索というより、生き方の模索なんだなぁ。
で、これもブックカフェのオーナーたちへのインタビューが中心の本だ。