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気になる番地の並び方。

 『東京百話 地の巻』をひと休みして『地図を探偵する』(新潮文庫/今尾恵介著)を読んでいると、「番地はどう並んでいるか」にヘヘェ~という箇所が。

 〈ここで、ちょっと変わった番地の振り方がされている例を見てみよう。神田神保町といえば世界最大の古書店街として有名だが、ここの番地の並び方は面白い。図47左下は神田神保町一丁目だが、見ての通り、靖国通りをはさんで北側が偶数、南側が奇数番地となっている。このあたりの番地は戦前に行われた町名地番整理によるもので、この方式は他にも神田小川町・神田錦町など一帯の住居表示未実施区域に広がっている。銀座もかつてはそうだった。東京YMCAのある神田美土代町などは偶数・奇数をかつて分けていた通りの南部分が住居表示実施で内神田一丁目に編入されたので、現在は奇数番地しかないという珍しい町になっている。〉

 「図47」を表示することは出来ないから各自でどうぞ(ネット上で見られるでしょう)。そういえば、いぜんにも何かで神保町の番地の並びについては読んだことがあるような気もするのだが……。とりあえず、すっかり忘れてました。

 練馬の方へ散歩。桜台の「ブックマート」で
 『ブラウン監獄の四季』(講談社文庫/井上ひさし著)
を買う。三〇〇円。

 『力いっぱい地方出版』(晶文社/あんばいこう著)
を読んだ。あんばい(安倍甲/あべはじめ)さんは、秋田の「無明舎出版」の舎主。『ナンダロウアヤシゲな日々』や『神保町「書肆アクセス」半畳日記』の版元だ。この本、晶文社ということもあって、あんばい版「就職しないで生きるには」であり、「出版」ということについてもいろいろと考えさせてくれるおもしろい本だった。
by taikutuotoko | 2005-12-11 20:21 | 本・雑誌・新聞・書店


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