きょうも帰りに池袋に寄ったのだけど、きょうは本屋ではなくて映画を観てきた。
こないだの日曜日に、笑福亭鶴瓶さんのラジオに井筒和幸監督がゲストで来たのを聴いたのだ。鶴瓶さんのはなしを聴いていたら、どうしても観たくなった。そういえば、『週刊文春』で小林信彦さんもこの映画をとても評価していたし。
というわけで、井筒和幸監督の『
パッチギ!』を観たのだけれど、いやぁ、いいですよ、コレは。
『少年Mのイムジン河』(木楽舎/松山猛著)
が原案、ということで、主人公の名前は“松山”になっている。
くわしくは上にリンクした公式サイトを見てもらえばいいのだが、この映画では、朝鮮半島統一の願いを歌った曲、「イムジン河」が重要なところをしめている。二〇〇二年に、フォークルのシングルとして発売されて話題にもなった。
主演の塩谷瞬さんも歌っていて、まぁうまくはないが、グッとくるものがあった。テレビの戦隊モノでレッドを役った俳優さんらしい。
舞台は一九六八年の京都、だそうで、授業中にこっそり『平凡パンチ デラックス』のヌード写真を見てるシーンなんてのもあったな。教師役の光石研さんがケッサク。
ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」は、「イムジン河」が発売中止になったかわりに出たシングルだが、『紀元貳阡年』のCDの解説によると〈「イムジン河」のメロディを逆に書き直したもの〉だそうだ。
挿入歌としてオダギリ・ジョーが歌っていて、坂崎幸之助さんがモデルの役らしい。オダギリ・ジョーは、『新撰組!』もよかったし、ひっぱりだこみたいね。このひとは仮面ライダーを役ってたのか。
沢尻エリカさん、高岡蒼佑さんというのは知らなかったが、これでしっかり名前は覚えた。とにかく、若い役者が、みなそろって素晴らしかった。真木よう子さんもグゥ。
『虎の門』の「こちトラ自腹じゃ!」で井筒監督のアシスタントをしている楊原京子さんは、かなり大胆なシーンもありで、熱演。ふちゃらけた感じのイメージしかなかったが、なぁにデキルんじゃないの。感心しました。
『胡堂百話』は読みおえてあるが、「銭形平次」を読みおえてから書きましょう。