所さん、それは悪趣味です。

夜九時台、テレビがイマイチなので、ラジオをつけていた。所ジョージさんの番組で、新聞でもめくりながら、なんとなしに聴いていたのだが。

 所さんは、免停中なのでヒマでしかたないらしい。それで、ハリボテをつくって遊んでいる、とか。ここまでは、ほとんど気にもとめていなかった。

 「こしょ?ふるがき?とにかく古書をさ……」というような声が聴こえたので、おもわずラジオの方に集中してみた。あれ、所ジョージも古書に興味あるのかな、なんて。

 だが、彼が言っていたのは、何万円もするような古書、江戸時代のとか、を買ってきて、それを破ってハリボテに貼るのがおもしろいんだ、とかそんな内容である。ええっ、と驚いた。

 北野武さんからもらった絵に描かれてある「牛魚」というオリジナルの生き物(?)を、ハリボテで立体的に造る。武さんのだから、とくに高い古書を貼るんだよ、とか。江戸時代の、年貢がどうとか書いてあるやつなんだぜ、それを破るんだから、わたしが歴史を消しちゃいます、なんてことを愉しげに、自慢げに話していたのだ。

 うーん、これは、趣味が悪い、としか言いようがない。彼が破って遊んだ「古書」が、いかなるものかはわからない。でも、わざわざ高いモノをそのために買ってきて、歴史を消しちゃいます、なんて言っておちゃらけるのは、悪趣味だ。
 高いものだから大事にしろ、というのではなくて、自分はよく知らないけど高い(価値がある)モノらしいぜ、じゃあそれを買ってやるからクダラナイことに使ってやろう、という発想が悪趣味だ。

 わたしみたいに古書でやらなくても和紙でやれば安くすむ、古書でやりたいならネットでも売っているしそういう店もある、おもしろいからやってみなさいよ、そんな感じでリスナーにも勧めていたが、こんなバカなことを広められるのは真っ平ゴメンだよ。

 所ジョージが店に来ても、けして古書は売らないでください。
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by taikutuotoko | 2005-01-31 22:48 | 本・雑誌・新聞・書店


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