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「いま」を読み解くツール。

 もし、政治家のプロフィールに「新書を年間一〇〇冊読んでます」と書いてあったら、ぼくはそのひとに投票してやってもいい、とおもうのだ。そりゃ、より専門的な資料を読んでたりするのだろうが、それでも新書も読んでもらいたい。年間新書一〇〇冊以上の教養を、ぼくはムリには求めない。新書くらいの深さでいいから、いろんなジャンルのものを。ぜひ。 

 『いまどきの新書 12のキーワードで読む137冊』(原書房/永江朗著)
を読んだ。『週刊朝日』の連載「新書漂流」をまとめたもの。さいきん出たばかり。

 〈「いま」を読むツール〉なのだから、新書とはよい仲でいたいものだ。むずかしい本を読む時間がなくても、新書ならどこでもささっと読めるし、まいにち、いろんなものに「入門」できる愉しさが、新書にはある。でも、なにを読めばいいのだろう。へんなもの掴まされるのも、イヤだしな。

 そこで、永江さんに登場してもらおう、というわけ。なにせ彼はカッコいい。ちっちゃいオジサンだけど。「いま」の時代に(もかかわらず)かしこく生活する、ということにおいて、永江さんのカッコよさは際立っている、とおもうのだ。だから、自宅について書いても(『狭くて小さいたのしい家』)、読書法について書いても(『恥ずかしい読書』)、興味ふかく読めるのだろう。
 
 そんな永江さんが、毎週の最新刊のなかから選んだ新書が、この本ではテーマ別に紹介されている。関係するオススメ本もあげられていて、じつに読書欲が刺激されるぞ。

 『新書マップ 知の窓口』(日経BP社/新書マッププレス編)
という一〇〇〇ページを超える本が出ているとのこと。二五二〇円。これもかなり使えそうだ。

 ところで、永江さんと、(『新書百冊』『文庫本福袋』の)坪内祐三さん、同い年で、誕生日が一日ちがいなんだって。へぇー。 
by taikutuotoko | 2004-12-26 13:35 | 本・雑誌・新聞・書店


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