きのう、嵐山さんの散歩本を読みながらおもったね。せっかくいい天気な週末だというのに、部屋で読書っていうのはイカンのではないか。ちょいと歩こう。
朋友ならぬ呆友のアパートが三軒茶屋(ただしくは上馬)にある。きょう(土曜)はそこに泊めてもらって、日曜にゆっくりぶらつこう、というプランを立てた。電話すると案の定ヒマらしい。けっていだな。
とりあえず電車で渋谷まで。首都高渋谷線に沿っていけば、そのうち三軒茶屋だ。まっすぐ歩くだけではおもしろくないから、寄り道しながらいく。
『コルシア書店の仲間たち』(文春文庫/須賀敦子著)
を、途中にあったブックオフにて、一〇五円で買った。
夜は日本シリーズと古雑誌をながめながら、ビールを呑んでバカばなし。いつのまにか寝てしまったが、朝起きてみると、いやぁ、いい天気。
どこかいいところはないかね。「馬事公苑」なんてどうだい?いいね、そうしよう。
馬事公苑てのは、上用賀にある。東京農大のすぐ近く。JRAの施設で、べつにおかねがとられるわけでもなく、間近にお馬さんを見ることができる。馬ってなぁ、デカイねぇ。きょうは馬術大会をやっていた。障害を飛び越えるサマなんてのは迫力があるよ。
馬事公苑には、馬術競技のメインがおわるまでいた。砂地にのこる馬蹄の跡などをじっくり観察したのははじめてで、なかなか愉しい。家族連れもいっぱいいたなぁ。
三軒茶屋まで荷物をとりにもどり、そこからまた歩いて渋谷まで。
途中、「古書いとう」で
『シャガールの馬』(旺文社文庫/虫明亜呂無著)
『東京人』(一九九九・七月号 特集:「バスにゆられて東京散歩。」)
を買う。あわせて八四〇円。こんどはバス散歩がいいなぁ。
追記:いま、
ナンダロウアヤシゲな日々(一〇月一五日)を見たら、南陀楼さんが、ぼくが歩いたところとおなじようなところを歩いた記述があった。しまった、これ見てから行けばよかったな。「山陽書店」て、どこにあったのだろう。