「正義の政府はあり得るか」と風太郎。

 「解説」によると、自信のあるミステリとして、山田風太郎さんがあげている作品が、本作だという。日下三蔵氏いわく、〈読まないと損をする〉〈ミステリファン必読の超傑作である〉。
 
 『明治断頭台 山田風太郎明治小説全集7』(ちくま文庫/山田風太郎著)
を読んだ。この全集、『1』から順に読んでいるが、番外篇的な位置づけの作品のようだ。

 ここでの主人公は、風太郎明治モノではおなじみ、のちの“大警視”川路利良。そして、平安時代の宮廷人のような装束をつけた、香月経四郎(こちらは架空)。ふたりは、役人の汚職をとりしまる、太政官弾正台の大巡察である。
 フランス帰りの経四郎の元には、パリでギロチン執行人を代々司っていた家の末裔にあたる、エスメラルダという美女が居座る。が、彼女は巫女となって死霊を呼び出すことができるようになり、事件を「解決」していくようになるのだが……。
 
 〈「弾正台は政府の一機関じゃなかか」〉
という川路と
 〈「弾正台は正義の庁であるべきだ」〉
という経四郎。
 このふたりの探偵争いは、どのような結末をみるのか。う~ん、おもしろいぞ。
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by taikutuotoko | 2004-10-03 11:10 | 本・雑誌・新聞・書店


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